速やかに250分の1
京都市街は自転車の街であるけれど、同時に所構わず停め放題の街やったなぁ。
そのマナーはあまりにも悪く、目に余るほどやった。
歩道が自転車で占拠され、歩きにくいのは当たり前やったし。
いつしか、そういった放置自転車は市により速やかに撤去されるようになりました。
「放置自転車撤去車両」と横断幕をつけた2tトラックが、撤去予告のアナウンスを流しながらひっきりなしに東へ西へと走り、
放置自転車を見つけるや否や撤去していく。
柵にチェーンロックを巻き付けてあろうが切断し、あっという間にトラックに積み込んでしまう。
その撤去の連携プレーの見事さに舌を巻くほど。
そして、見る見るうちに2t平ボディの荷台は自転車でいっぱいになる。
ちょっとだけやし…と5分ほど歩道に自転車を停めただけでも姿を消し、
歩道上に「○○日に撤去しました。返還は○○保管所まで」書かれた紙が貼られる。
↑この紙、今まで何度見たか分からん。
かつては、自転車がトラックの荷台に載せられた時点でアウトで、
たとえ持ち主が戻ってきてもその場で返却してくれなイケズ(意地悪)なシステムでしたので、持ち主が抗議している光景もよくありました。
撤去しているのは市の職員ではなく委託業者なので、指示された任務を忠実に果たしているだけなのに、
市民からサンドバッグにされているのは可哀想に思ったものです。
そんな場所に自転車を停めたアンタがそもそもの原因やろ。
さすがにイケズシステムは問題になったのか、
いまでは、放置自転車を認め少々待ってから撤去作業に移り、
トラックがその場を去る前に持ち主が戻ってきたら、その場で返却するシステムになりました。
以前は撤去自転車で満載の2tトラックがひっきりなしに走っていましたが、それが最近では軽トラに代わり、
相変わらず北へ南へ走り回っているけれど、荷台が空か、載せられてても1台とか、めっきり少なくなりました。
自転車撤去のシステムが変わったのかと思いきや、そうではなくて…。
(↓画像をクリック/タップで拡大画像を表示します (808×1587ピクセル、557kB))
放置自転車そのものが減ったのです。大幅に。だから軽トラで済むようになったんですね。
そういや、よく自転車が大々的に置かれていた駅前には大規模な駐輪場が整備され、
おなじく歩道上にはチョイ置き用の駐輪場も整備されました。
しかもチョイ置き用は30分まで無料とか、3時間置いても100円とか懐にも優しくしてあります。
そして、駐輪場に停めておけば盗難されにくいメリットもあります。
ここまでに何年もかかったけど、自転車利用者のマナーがよくなって、街もすっきりときれいになり歩行者も安心して歩けるようになっ…
未だこんな無法地帯も残ってるけどな!!
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…この場所、京大の近所で私道のため行政が介入できない有名な無法地帯でしたが、
業を煮やした地元の要請を受け、例外的に撤去対象地域に指定されました。ザマミロ(笑)。
(↓画像をクリック/タップで拡大画像を表示します。1024×989ピクセル、395kB))
記事引用:
京都新聞 2023年2月10日付朝刊、6月28日付朝刊