一番地味な黒いアイツに200kPa(2.0kgf/cm




街中を歩いていても、バイクや車で走っていても、好みのバイクや車があるとついついそっちのほうに目が行き、チェックしちゃいます。
純粋に車やバイクが好きですからね。


メカ的なことはさっぱりですので、チェック項目といっても、よく手入れされるなぁ、とか、
このマフラー イカつい音させてるやん、とか、おおまかな所ですけど。
目をやるところは数少ないですが、絶対と言っていいほど目を光らせる所があります。



タイヤです。
車体で唯一地面と接している部分だけに、一番大事なパーツだと思います。



ホイールはいろいろな種類がありますし、ドレスアップパーツの雄ですよね。
でも、それを取り巻くタイヤの種類はたくさんありますが、どれもたいがい黒一色
どーしてカラーのタイヤってほとんど無いのかな…。ま、黒は全体を引き締める「強さ」があるから、それでもいいのかも。



そしてタイヤ1本の接地面積は、
車でもハガキ1枚分、バイクだと名刺1枚分です。


それが、バイクなら2本、車なら4本、トラックならリアタイヤがダブルタイヤで6本とか…
とにかく、重たい車体を一手に引き受けて支えているわけですよね。


けなげだと思いませんか。

なのに、一番ないがしろにされていると思います。




ここでお尋ね。

・お乗りになってるバイク・車の標準空気圧を知ってますか?

・タイヤの空気圧を測ったことがありますか?

・自分で空気を入れたことがありますか?


車はカッコいいのに、タイヤの空気が抜けていてベコベコってのん、結構見かけますよ。



タイヤは完全気密ではありません
ゴムの分子の隙間から微量ながら空気は抜けていきます。

だから、ずっと放ったらかしにしてると、いつかは空気圧が下がり、
「転がり抵抗」が大きくなり
走りが鈍ります。

最悪の場合、タイヤがたわんでホイールから外れてしまったり、
バースト(タイヤの破裂)も引き起こしかねません。




車や車検のあるバイクは、車検ごとにその辺もチェックされると思いますので、まだマシですが、
車検のない250cc未満のバイク、
特に、足代わりに使われている
小型のスクーターのタイヤなど、
走ってるところを後ろから見たら「凸」形にひしゃげていて
、見てるだけでヒヤヒヤします。




あと、燃費にも影響しちゃいます。

50kPa(0.5kgf/cm)減っているだけで、
市街地で2.5%
郊外で4.3%
高速道路で4.8%も燃費が悪く
なります。


これって、ガソリン1Lあたり150円で計算すると、4〜7円も高いガソリンを使ってるのと同じになります。
ちょっとでも値段の安いガソリンスタンドを探すよりも、適切な空気圧に保つほうが経済的になりますよ。




そこで、月に1回はタイヤの空気圧をチェックすることをオススメします。
ここで用意するのは「エアゲージ」「空気入れ」です。



エアゲージは、タイヤの空気圧を測定する器具で、
ペンシルタイプ、アナログ表示タイプ、デジタル表示タイプなどがあります。

値段は300円(ペンシルタイプ)〜2000円(デジタル表示タイプ)ですが、
日常メンテで使うレベルなら、どれを選んでも大差ないと思います。

僕は一番安いペンシルタイプを愛用してます。
↑は、空気圧によって、ペン先(?)から棒がニョキって伸びてきます。




ペンシルタイプの大きさ比較。↑は、ガラケーです。



それから、空気入れ。これは自転車用ではなく、車用を使います。
両者の違いは、空気を入れるバルブの形状にあります。



一般的にバルブの形状は、

英式…一般的な自転車(ママチャリなど)
仏式…ロードバイクやクロスバイクなど、スポーツタイプ自転車の高圧チューブ用
米式…バイクや車


に分かれてるんですね。



自転車用の「手ポンプ」タイプでも、先っちょを付け替えることで、バイク・車にも対応できるものがあります。



でも、ママチャリ用のだと空気を入れるのに力が必要で辛いですので、
スポーツタイプの自転車用(フレンチバルブ対応)をどうぞ。




これも、1000円(足踏みタイプ)〜4000円(電気式)の種類があります。
僕は一番安い足踏みタイプを使ってます。



ちょっとの量の空気を入れるのにも、何十回もペダルを踏む必要がありますので、
面倒くさい人は投資して、電気式を買ってください(笑)。




で、肝心の空気圧ってどのくらいなのかな?

一般的なバイクや乗用車なら
たいていの場合、
200kPa(2.0kgf/cm2入っていれば、ひとまずOKです。

原チャの場合は、150kPa(1.5kgf/cm でOKです。

グリップ力を高めるなら、それより10%減、
高速走行や、2人乗り、荷物などをたくさん積載する場合は、
それより10%増がベターです。


これ、車種やタイヤの種類によって色々ですので、本当は取扱説明書で確認していただきたいです。


超扁平タイヤを履いている場合やトラック、大型バイクなどは、もっと空気圧を高くする必要もありますので。

CB1300(※ホンダの大型バイク)のリアタイヤの指定空気圧は290kPa(2.9kgf/cm)ですからね。


さぁ、やったこと無い人はすぐに実践しよう?!


------


最近「窒素ガス」を入れるのが流行っていますね。


これは、空気中の酸素(O)がタイヤの分子の隙間を通り抜けていき、空気圧の低下を招くので、
より分子の大きい窒素(N)を入れて空気圧の低下を防ごうとするものです。
それと、酸素を排することで、タイヤの酸化(=劣化)を抑えることもできるそうです。


普通の空気入れるだけなら無料でも、窒素充填してもらうのはたいてい有料ですので、
僕は躊躇しています(汗)。