世界基準の300



今年も行ってまいりました。第33回 大阪モーターサイクルショー

いつも申し上げていることですが、大阪と東京で開催されるこの会は、大阪が先に開催されるんです♪
しかも、過去最大級の規模になったと聞いたら、行かなきゃならんでしょう。


そして、大阪が閉幕し、東京が開催される前に情報を流出させて、
東京参加組に地団太を踏ませる
いつもの作戦を実行いたします(笑)。


僕の今回最大の収穫はこれやがな!






このバイクです。大人気のBMWのコーナーの最も目立つであろう場所に、
それも唯一お立ち台に展示されているバイク。なのに、ここだけ閑古鳥が鳴いていました(笑)。


でも閑古鳥とは裏腹に、そこには衝撃の文言が。







このバイクは普通二輪免許で乗れるんです。
デカい・大排気量・高額の三拍子で築いてきた あのBMWが、ですよ。一体何が起こったんや?!


スペックを見ると





310ccで、しかも単気筒。ありえないんですけど。
何かヘンなものでも食べたのか、BMWは(笑)。


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思うに、このバイクは、BMWのグローバルモデルなのだと察します。

バイクの世界においても特定国向け仕様のバイクを作るのではなく、
全世界向けに単一モデルのバイクを作る傾向が見られます。
日本国内4メーカーも同様になってきているの、お気づきでしょうか。



国内メーカーの普通二輪免許で乗れるバイクって、2000年代初頭くらいまではそこそこいい値段がしていたのに、
現在のそれはグッと安くなりました。


ほとんどがメイド・イン・ジャパンではなくなったがその理由。
国産ではコストがかかるため価格が上がり、海外では売れないのですよ。
それと、コストが安くつく東南アジアにおける生産技術の向上と、先に書いたように単一モデルに集約したことも一因ですね。


では、何故250ccでも400ccでもなく、中途半端な310ccなんやろう?



それは、世界的にはいわゆる「小型バイク」の主流が300ccくらいだからです。



250や400は日本の車検や免許制度によって生み出された独自のものであり、
悲しいかな、外国ではどちらも中途半端な排気量に映り、受け容れられないですよ。

ヤマハのR3/MT-03しかり、カワサキのニンジャ300しかり、ベスパのGTS300ieしかり、
どれもグローバル展開のためなんですよね、きっと。



そんなわけで、あのBMWまでもが三拍子の上にアグラをかくことに限界を感じていることがショックでもあり、現実なのやなぁ、と。

あとは値段ですね。まさかブランド料を上乗せして高値にするわけはないでしょう。
でも、安いBMWってのもなぁ…。




↑BMWのエンブレムが輝いてはいるけれど…。