行く手を阻む、幅320…




僕の通勤ルートは、関西圏と北陸地方を行き交う大型車が多く通行しています。

久御山(京都府久御山町)〜敦賀(福井県敦賀市)間は、
高速を通行するよりも、下道のほうが距離が短くて、比較的空いているからです。



とは言っても我らの京都市内では、片側1車線の単なる幹線道路です。
そこに大型車がひしめいたらどうなるか。そう、渋滞です。



おかげで朝夕の通勤は、すり抜けのオンパレードなんですよ。
道の端っこをバイクが数珠つなぎですり抜けしていくのは日常茶飯事です。



しかもスピードが相対して速い。
ガンガン攻めの走りで事故起こすんじゃないかと、こちらがヒヤヒヤすることも。
そんな集団の先頭に立つと、後続のバイクの無言の圧力がのしかかり、ちょっと避けて後続車を全部先に行かせることも度々。




その行く手を阻むのが大型トラックです。




決して広くない道幅をいっぱいに使って走っています。

公道を走る車のサイズには保安基準があり、
最大で幅2.5m、長さ12m、高さ3.8mです。
それ以上のサイズの車両を走らせる場合は、道路管理者や出発地の警察の許可が必要となります。




今まさに、僕の行く手にそのような車両が現れました。
特殊車両を積載したトレーラーです。








下写真、手前のハイエース(長さ4.7m)と比較すると、トレーラーの巨大さがよく分かりますよね。


このトレーラーは後続を完全ブロックですやん。すり抜け以前の問題です orz
「ガンガン行こうぜ」派のバイクなら、歩道や反対車線を構わず使って抜いていくのでしょうが、
いくら急いていても、そこまでしたくない僕は仕方なく後ろにつき、トレーラーの後部を眺めていました。



こういった特殊な車両には車体のサイズや重量が記載されています。
このトレーラーには、手書き

「最大積載量28000kg、車両総重量35000kg」

と書かれていました。
が、その隣には同じ字体で、



「幅320kg」



たぶん、重量のほうに気をとられて書いちゃったんでしょうね。
ひとり笑いをかみ殺しながら、次の交差点を曲がるまでその文字にくぎ付けでした。
次の車検で指摘されて恥かくんやろうなぁと思いながら。



たまには行く手を阻まれるのも悪くないですね。