執行猶予は3秒間



バイクで走ってるときは、「進め、進め」状態全開の僕。



日中は交通量が多く慢性渋滞の国道でも、深夜になると がらがらで、快走できますよね。
僕がかつてナイトランにハマったのは、そういった理由もありました。


その僕の行く手をはばむのは、にっくき赤信号
目前の信号が黄→赤になるときの悔しさといったら!



いや、大丈夫!横の信号はまだ青になってへん!
と ばかりに、ぶおーんと加速して、そのまま交差点を走り抜けたこと、ありませんか?



心当たり、あるでしょ、あるでしょ。
本来は、黄色になってから交差点を渡り始めてはいけませんし、赤は止まれです。

ですけど、「車は急に止まれない」の言葉があるように、時に必要悪に駆られることもあります
(信号無視を推奨しているのではないですよ)。



  すごい余談ですが、「青は進んでもよい」です。決して「進め」と命令調ではありません。

  たとえばですよ、歩行者信号が青だからといって、それが「必ず渡れ」と軍国主義調だったら、
  横断歩道の前で延々立ち話してるオバちゃんとか、みんな死刑ですよ(笑)。

  車の場合でも、
青信号で停まっていても道交法上は全く問題ないわけですが、
  真に受けて本当に停まったままだと、昨今の殺伐とした世の中なら 後続車のヤツに散弾銃で撃ち殺されてもおかしくないです(笑)。


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十字路を例にとると、
進行方向の信号が赤になってから、交差点を横切る信号が青になるまで、
若干の時間
があります。

全ての信号が赤となり、交通の流れをストップさせ、
右折待ちなどで交差店内に取り残された車両を安全に右折できるようにする時間です。

俗に「全赤(ぜんあか)と呼ばれ、その時間は基本的に3秒間です。
大きな交差点や変則的な交差点などでは、4秒以上のところもあります。



急いでるときなど 特に、たった3秒が長く感じて、フライングしたりしません?
ATの車で、クリープ現象でずるずると前進したりとか。
またそんなときに限って、信号が変則でなかなか目の前の信号が青にならず、
そのままずるずると中途半端に交差点の中に はみ出して、一人目立ったり。
あれはなかなか気まずいね(笑)。


僕は、横の信号が赤になったら、頭の中で「ワン・ツー・スリー!」とカウントし、
「スリー!!」と同時に目の前の信号が青に変わると信じてアクセルオンしてます。

が、どうやら「現実の3秒」より、「僕の頭の中の3秒」の方が早いらしく、
フライングしてちょっとだけ前に飛び出して あわててブレーキを掛け、一人赤くなってます。
どうやらセッカチなのは僕の方らしい(笑)。だって仕事に遅刻しそうなときほど、あの3秒が恨めしいことないんやもん。



「全赤」は当たり前のものと思っていましたが、
それがとっても親切でありがたいものだと感じたのは、学生時代に韓国の釜山を観光したときでした。

ニポンでは信号に、↑のような猶予がありますけど、韓国の信号には「全赤」の概念がありません。
進行方向の信号が赤になるのと同時に、交差点を横切る信号が青になります。
初めて見たときは「ええーっ!なんでなんで??!」と驚きました。

タイムラグ無し。シビアなんです。


韓国に行ってもニポンモードを引きずり、「黄信号やし、まだ大丈夫」と思ってると、
赤になった途端に横から来た車に ばちこーんと轢かれて、ジ・エンドです(笑)。
つまり、韓国では信号が黄色になったら、もう渡ったらアカンのです。

命が惜しかったら絶対に渡ったらアカンのです!次の青信号まで待ちましょう、と。



僕にとっては、ただの記号にしか見えないハングル文字と、この信号機が「韓国2大カルチャーショック」でした。

っていうか、買い物ツアーで海外ブランド品を安く買い漁る 下品な島国根性野郎は、
赤になってから渡り始めてサッサと車に轢かれておしまいっ!!