「3サイズ」からハミ出たパーツ
車やバイクのカタログなどに記載されている内容からいってみましょうか。
車両の大きさについては、長さ、幅、高さの3つの要素で表現されます。
3次元の物体なんで当たり前ですね(汗)。
ここでは便宜上「3サイズ」と呼んでおきますが、これらはミリ(mm)単位で記載されています。
ユーザー車検を受けたことがある方なら、検査官がメジャーでそれらを測ってるのを見たことがあるかもしれませんね。
この場合の最小単位はセンチ(cm)で、車検証にもセンチで記載。それ以下の端数は切り捨てされます。
それにしても、ミリ単位って…別にそこまで正確にしなくってもエエやんとお思いの方もおられるかもしれません。
しかし、これはとっても大事な要素なんです。
たとえば、乗用車の場合、「5ナンバー」の3サイズは、
長さ、幅、高さがそれぞれ4700mm、1700mm、2000mm以下と定められています。
どれかひとつでも超えてしまうと3ナンバーになってしまうのです。
※今でこそ5ナンバーと3ナンバーに経済面で大した差はありませんが、消費税が導入(1989(平成元)年)される前までは、
両者の自動車税額が大きく異なり、税額がバカ高だった3ナンバー車は高嶺の花だったと聞いています。
あのクラウンですら5ナンバー仕様があったほどですもん。
特に、5ナンバー車においてはその数値がシビアで、
長さが4695mmだったり、幅が1695mmだったりと細かいです。
それにしても、なぜ5mmの余裕を持たすのか?規制値いっぱいのジャストサイズにしないのは何故か?
それは、車両の形式認定時に万が一サイズオーバーして3ナンバーになったりするのを防ぐためと言われています。
これは伝え聞いた話ですので真偽のほどは確証できませんが、
どっちにしても企業の涙ぐましい努力が見てとれますわ。
その枠を超えた3ナンバー車だと、そんな努力もせず、無駄にワイドボディ化してますけどね。
例えば、モデルチェンジごとに幅が広くなっているプリウスとか。
巨大ミニバンだと幅が1850mmもあったりとかで、ウチの駐車場に停めるの難儀するし、狭い道は走りにくいだけやん。
車をフェリーで航送する運賃も、車両の長さで定められています(大方が1m単位)ので、
コンパクトな車で長さが3995mmと4055mmではたった6cmの差なのに、運賃は全然違う、と。
※長さ4055mmは僕が以前乗っていた車、モビリオです。
何でこんなに小さい車が寸胴なエスティマと同じ運賃やねん(怒)。
しかし、全ての車両において、ある部分だけは「3サイズ」に含まれていないんです。それはどこでしょう。
ラジオのアンテナ?いいえ違います。
それはバイクにもあります。
正解はコチラ↓
バックミラーです。
最近の車のドアミラーだと、視界確保のために車両から大きくせり出していていますが、
これは車両の「3サイズ」に含まれていません。
と言うか、これが3サイズに組み込まれようものなら、5ナンバー枠や軽四枠に収めるためには
車の幅がすごく細くなって窮屈になってしまいまずぜ(笑)。
バックミラーは のけ者っぽく感じますが、後方視界を担うだけではなくほかにも大きな役割を果たしていますよね。
車両の幅を確認するという役割が。猫でいう髭みたいなモンです ((=゚Д゚=)
狭い道でドアミラーが電柱に接触したりしたら「あ、幅がカツカツなんやな」と意識できますやん。
猫も「髭センサー」で幅を測ってるそうですし。
離合などでギリギリの幅を通り抜けるときに
ドアミラーを畳んで進むときの「ぶつからへんやろうな」という不安感は半端じゃないですわ(笑)。
バイクだと、すり抜けするときにミラーが通り抜けるかどうかが幅の基準ですよね (・∀・)
ミラー侮るべからず。