500馬力の四輪“バイク”



★たまには、原付ネタを離れて、こんなのもおもしろいかなぁと思ったので。


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モーター(サイクル)ショーって見に行ったことありますか?
毎年、自動車・バイクメーカーが自慢の新車を「どうだどうだ、すごいだろ〜」と見せびらかす、アレです。

僕も大阪の南港であった「モーターサイクルショー」に行ったことがありますが、
肝心のバイクや車そっちのけでキャンペーンギャルに群がるカメラ小僧、カメラオヤジ共、
それを見て呆れてる、おれ…。
なにしに来てるんや、コイツらは…(-_-;)



それはともかく、ピカピカの車輌が並べられているさまは、ため息ものです。
さらに、憧れのバイク・車に自由に跨らせて(座らせて)くれるし、あわよくば試乗もできるのですから、
バイク・車好きにはたまらないですよ。



また、メーカーがこぞって製作する、コンセプトバイク(コンセプトカー)など、冗談半分的 近未来的な乗り物が見られるのも、
モーター(サイクル)ショーではですね。これらは大概発売に至りませんが…。




さて、新聞を読んでいると、アメリカ・デトロイトで行われている、北米国際自動車ショーでのことが載っていて、
実に人目を引くコンセプトカーが出品されていると記述がありました。

コレ↓



何じゃこりゃ?
あまりのインパクトの強さにボーゼンとなってしまいました。



これは、あの ダイムラークライスラーのクライスラー北米部門が創った代物で、
見た目は大型のバイクっぽいです。



1人乗りで、エンジンは、ベンツも真っ青のV型10気筒・8300cc! ミッションは2速MT!


最高出力507馬力!
 最大トルク72.6kg-m!
理論上の 最高速は、672km/h!


そして、その名も自信満々、「ダッジ・トマホーク」!



空母のカタパルトから ぱしゅ〜って飛んで行きそうな勢いです。



まあ、フロント、リア共、トラックばりにダブルタイヤなので、厳密には「バイク(二輪車)」ではありませんが…。
日本の法律に照らすなら、多分「車(四輪車)」でしょう。

しっかし、困った点があります。



・走行風を防ぐものが何もついていない。


・ばかでかいエンジンのせいで、ステップがリアタイヤのそばにあるので、ポジションが悪い。


→こんなので672km/hも出せる勇気のあるヤツを連れて来い!(笑)


・これ、どうやって曲がるの?
 車のようにハンドルを切るのか(←ムリ)、
 バイクのようにバンク(バイクを傾ける)させるのか…公表されているバンク角(バイクを傾けられる角度)は45度
片輪走行できるの?


たとえ、目の前にコイツが突っ込んできても、1mも横に動けば、十分避けられるとおもいますが(笑)。





記事には “同部門のベルンハルト最高業務責任者(COO)は、
「これだけのパワーをコントロールするには四輪にする必要があった」と語った。”
 とありますが、


本音は「自動車メーカーがバイクを作るのは邪道である」と考えた「こじつけ自動車」ってところでしょう(笑)。



こんな 後先考えずに作った乗り物など、怖くて乗れるかい!


実用性ゼロ。でも、モーターショーだから、こんなムチャも許される。
ここまでお遊びする余裕あるなら、製品にもっと反映させてくれい!と思うのは僕だけでしょうか。



肝心のお値段は25万ドル。日本円で3000万円!!
性能がすごいと、値段もすごいのね〜。



参考文献:毎日新聞 2003年1月8日朝刊
      ヤングマシン 2003年3月号