40cmの「大きな」差




毎年5月になると、交通社会に特異な傾向が見られるようになります。

特定の年代が絡んだ交通事故が増加するのです。



それは、小学1・2年生です。



歩行中での交通事故での死傷者数が最も多いのは7歳なんです。意外でしょ。

理由は簡単で、幼稚園・保育園に通う年齢までは、外出でも親子で行動することが多いのに対し、
小学校に通うようになると、友達の家に遊びに行く…など、一人での行動が大きく増えるからです。



住宅地の交差点から飛び出してくる子どもって、たいがい低学年でしょ。
まだ交通ルールをよく理解していないのもありますが、それだけではないんです。



幼い子どもは、僕たち大人と全く異なる点があります。



目線の高さです。



身長160cmの大人と、身長120cmの子どもでは、どのような視野が広がっているのでしょうか。
2つの事例を載せましたのでご覧ください。

















車の陰にいた子どもが、轢かれてしまった…なんて事故は、
ドライバーからは子どもが死角に入って見えず、
子どもからはドライバーからその姿が見えていないことがわかっていない
ことから起こってしまいます。



僕なんて、車高のあるトラックに乗ってますけど、
信号待ちなどで停車中に、背の低い子どもが目の前を横切ったら全く見えません。怖いです。



大人は経験から、ついつい自分目線で判断してしまいがちですが、
いちど道端で屈んでみて、子ども目線を意識してみるのもいいでしょうね。



僕もちょっとやってみましたが、目線の低い世界ってなかなか怖いと感じますよ。




記事引用:リビング京都中央(京都リビング新聞社) 2020年3月21日付