1割減でも500万台




国内の経済指標には様々あり、ネット上で公表されているものもあります。

そのなかでHPの趣旨らしく、乗り物の新車販売台数から情報を読み取ってみようと思います。


2011(平成23)年に起こった東日本大震災の影響で大きく落ち込んだ国内の四輪車の新車販売は、
その後増加を続けていました。


そして昨年(2015(平成27)年)に販売された台数504万6511台でした。
一昨年は556万2888台でしたので、前年比9.3%の減となっています。

原因は簡単です。大幅な増税となった軽四の販売台数が16.6%も落ち込んでしまって足を引っ張りました。

新車の販売台数の4割が軽四という現実。
僕の職場でも小型車/普通車から軽四に乗り換えた人、何人もいますからねぇ。




そんな2015年の主なブランド別新車販売台数は次のようになっています。

ブランド名 登録車 軽自動車
トヨタ 142万2250 ▼3.6 2万6817 ▼18.9
ホンダ 38万1278 ▼14.6 34万5650 ▼14.1
日産 37万8268 ▼11.8 21万 831 ▼12.7
マツダ 20万 842 20.0 4万4595 ▼21.7
スバル 12万3985 ▼2.0 3万8269 ▼11.0
スズキ 7万6656 ▼2.1 55万9704 ▼21.1
レクサス 4万8231 9.0 販売せず -
三菱自 4万 546 ▼9.3 6万1463 ▼23.5
ダイハツ 1624 ▼14.1 60万8772 ▼13.8

登録車は軽四を除く自動車。単位は台。表の右側は前年比増減率%。▼はマイナス



こうやって見ると、トヨタが全体の3割を占めていて一人勝ちしてるやん。
僕の住んでいる京都市内だと、そこまでトヨタ比率が高くないと思うんですが…。


ホンダが軽四と登録車(軽四以外の車)の比率がほぼ1:1なのも意外。
フィット・フリード・ステップワゴンとNBOXシリーズ以外に何が売れているのだろうか…。


日産の軽四は全部他メーカーに造ってもらっている(OEM)のに、
ネームバリューだけで売れまくっている感じ(皮肉)。


マツダはご自慢のクリーンディーゼル車で巻き返しを図ってきましたね。


スズキとダイハツの軽四トップ争いは、今年はダイハツに軍配が。
ミライース、ムーヴ、タント、ウェイクと次々と新型&モデルチェンジをしてますもんね。

ダイハツの登録車って何があったかな…と思ったら、トヨタからプリウスαの提供を受けて「メビウス」って名で販売してるんですね(笑)。


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自動車業界もなかなか大変と思いますが、バイク業界はもっと大変ですよ。

二輪車の新車の国内販売台数車の10分の1以下41万6723台(2014年)なんですよ。


しかもそのうち半分強、22万8918台が原付1種。
2005年→2010年にかけて販売台数が半分にまで落ち込んでから、ほとんど回復していません。
車の売れてないの比ではないです。


とは言え、車にしろバイクにしろ中古の市場が活発ですし、今の経済事情を見てると
新車が全てとはとても言えません。でもやっぱり新車も売れて欲しいなぁ。




参考資料:
毎日新聞 2016年1月6日付朝刊
日本自動車工業会HP
http://www.jama.or.jp/industry/two_wheeled/two_wheeled_2t1.html