8秒間の証人



がっしゃーん!

うわー、やっちゃったー!


あっては困るけれど、決して無くなることはない交通事故



相手のある事故では、よくモメるんですよね。
どちらが悪いか/どれだけの過失があるかで。

それによって保険金の支払額が変わってきますし、少しでも自分が悪くない方向に持っていきたいのは人間の性。

ちなみにそれを判断するのはK察ではありません。
明らかな重過失で被害者に重傷を負わせたり死亡させた場合はタイホして取り調べたりしますが、最終的な判断するのは裁判所。
↑そんな事故は、それこそ無くなって欲しい。


事故った時はショックや動揺で記憶がいい加減になったりするもので、
調査をしても事故の原因がハッキリしないことがあります。
お互いの証言の食い違いから裁判沙汰になることも少なくありません。


そういう場合に目撃者がいるとありがたいです。
が、いたとしても事情聴取を受けるのが面倒とか、どちらかに有利な発言に偏ったりなどの
非協力的・非常識な輩だったりするかもしれません。
当然目撃者の証言も記憶によるものですから100%正しいとは言い切れない。



本当のことが知りたい!
そこに登場するのが、真実の機械、ドライブレコーダーです。
昨今の多くのバスやタクシーに装着されています。もし乗られる機会がありましたらルームミラーあたりに注目してください。
小さな箱型のカメラが見られると思います。


これは、事故による大きな衝撃や音、急ハンドルや急ブレーキを察知すると、
その瞬間をはさんだ前後の映像をメモリーカード等に記録するというものです。


 ワンボックスカーがタクシーに突っ込んでタクシーの運転手と乗客の2名が亡くなった事故で、
 搭載されていたドライブレコーダーに、対向のワンボックスカーが蛇行し反対車線にはみだし正面衝突したことが記録されていて、
 「死人に口なし」にならなかったケースがあります。


事故原因究明の手段としてドライブレコーダーを全車に標準装備してほしいくらいです。
いや、本当に事故を減らす目的でというなら車より先に、バイクにつけて欲しい。
けど、現実的じゃないなぁ。二輪ETCの装置をバイクにつけるのですら場所的な問題で難儀しているのに。


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それではと、京都府K事故がよく起きる交差点にカメラを設置しました。


その下部に集音マイクが付けられていて、あとはドライブレコーダーと同じく
大きな衝撃音を感知して、
その
直前後4秒間の映像をビデオテープに記録します。


場所は京都市上京区の河原町今出川交差点。交差点の北東側と南西側にカメラが据えつけられています。
↓写真は北東側から南西が写っています。こういう場所です。





たった直前4秒で何が分かると疑問のアナタ。
確かにボケーっとしていたら4秒なんてすぐに経ってしまいますよ。
けれど、歩行者だったら5mくらい歩けますし、時速40kmの車だったら45mは進める。

ほんの僅かな時間でも十分な情報量があるんやで。


「直前後の映像」と書きましたが、どんなに頑張っても現時点より一瞬でも過去にさかのぼって記録することは出来ません。
なのにドライブレコーダーが「前」の映像を記録できるのは、
これらのカメラは常に録画状態だからです。そして要らないものは自動的に消去。
で、必要な部分だけを切り出している、と。

交差点のカメラが役に立ってるかどうかは分からないのですが、きっと役に立ってないだろうと期待します。


車につけるドライブレコーダーのほうはそれで問題は無いでしょう。
が、河原町今出川の街頭カメラはK察の設置とあって、市民監視のために全部を記録して残してそうな気がするのですが…。