アクロバット・リポート




僕の地元・京都市では、年末年始に全国レベルの駅伝大会が開催されます。
12月下旬に全国高校駅伝、1月上旬に皇后杯・都道府県女子駅伝


これらのレースはテレビ中継されていますので、画面越しに郷土のチームの応援をされている方も多いでしょう。


僕は地の利を生かしてほぼ毎回沿道に駆けつけています(笑)。
選手の応援だけではなく、レースにかかわっている車両を見に行くのも理由の一つです(汗)。



白バイだったり(←これが主)、パトカーだったり、
自衛隊のジープだったり(選手通過の前後で沿道監視してます)、
救急車だったり(最後尾の選手の後ろに控えています)、
計時車両だったり(今回は三菱のアウトランダーPHEVでした。やはり京都やな)。



結構いろいろな車両が係わっていますが、基本的に裏方に徹していて、
白バイ以外は基本的にテレビに映りません。



そして、大切なのは、レースを中継する中継車。これがないと始まりませんやん。



あの車って、撮る対象によって、またテレビ局によってこだわる部分が異なるため、
ベースとなるトラックやバスを一台一台オーダーメイドで改造して作るんですよね。
それ専門の改造メーカーの取材をTVで観ましたけど、たいへん興味深い内容でした。
モノづくりの神髄を見た気がします。



京都で開催の駅伝はNHKが中継を担っています。




この中継車は日野の4トントラック、「レンジャー」がベースですね。



品川ナンバーでしたので、東京からわざわざ来るようです。
それもレースの1週間くらい前に京都入りしてます。
セルフのスタンドで給油してるのを見てしまった。
乗用車に混じって給油してるのが、なんか奇妙な光景でした(笑)。



中継車などはぶっつけ本番ではなく、事前に実走リハーサルも行っています。
普段見かけないカタチの車ですので、普通に走ってるだけでも やはり目立つんですわ(笑)。


中継車は2台セットで、1号車は先頭ランナーを、2号車はその後ろのランナーを撮ってます。



ですけど、後方にたくさん走っているランナーがいるやん。その人たちはどうでもいいのか?!


…そんなわけないですよね。それを補ってくれるのがわれらのバイクです。

リポートバイクと称して、後方のランナーを追いかけて撮影してくれています。

京都で開催の駅伝はネット中継があり、各中継車からの映像を任意で選んで観ることが出来るんですよ。
TV中継だとほとんどが1号車の映像なので後方の様子が分かりにくいですが、
ネットのおかげで、リポートバイクのマニアックな映像を終始楽しむことも出来ます(笑)。



では、どのようにして撮影してるのでしょうか。
見ていただきましょう。






撮影バイクと実況バイクのようです。車種は両方ともヤマハのFJR1300ですね。
常に無線で「○○位のランナーを映せ」などと指令が飛んでいるのでしょう、忙しそうにカメラ向けたりしてますよ。

スタンディングで撮影とか、カメラマンも大変でしょうが、
これだけ機材積んで、しかもタンデムライダーがスタンディングしているバイクを操るライダーの方も、
相当な腕がいると思います。






ライダーの背中に地図や各種情報を記入した紙を貼り付け
タンデムしてる人がそれを見ながら確認するのは基本ですね(笑)。



中継中に「コケた」なんて聞いたことありませんから、日ごろからライディングの特訓してるんでしょうね。
ついでに言うと、前方よりも、目の前のモニターを見てるほうが多いんじゃないの? (;´∀`)






↑これは「びわ湖毎日マラソン」のもの



レースの行方を気にしながらも、多くの方々の支えによって運営されてるんやなぁ〜と感心しちゃいました。

どうか裏方にも、もっと光が当たりますように。