バイク洪水国




いまさらですが、当HP「49のソコヂカラ」は「バイクのある日常生活」をテーマにしています。
そう言うてるけど、バイクのネタ少ないやん…という野次は気にしない(笑)。



多くの訪問してくださってる方々(いつもありがとうございます m(_ _)m )は少なからずバイクと接点があるかと思います。


そのバイク、ニホン国内でどのくらい普及しているか。ちょっと表にしてみました。

原付1種
(50cc未満)
原付2種以上(51cc以上) 合計
原付2種
(51〜125cc)
軽二輪
(126〜250cc)
小型二輪
(251cc以上)
小計
1970(昭和45) 372万7426 443万1745 58万3316 10万9771 512万4832 885万2258
1975(昭和50) 485万1140 313万2818 49万2307 27万6715 390万1840 875万2980
1980(昭和55) 879万4335 228万1006 50万6567 38万3639 317万1212 1196万5547
1985(昭和60) 1460万9399 174万7957 104万7426 77万5627 357万1010 1818万0409
1990(平成2) 1353万9269 151万7228 166万9771 104万5519 423万2518 1777万1787
1995(平成7) 1116万5390 142万1031 182万3446 117万7229 442万1706 1558万7096
2000(平成12) 964万3487 133万7395 170万4522 128万8399 433万0316 1397万3803
2005(平成17) 856万6613 135万3732 185万7439 139万7392 460万8563 1317万5176
2010(平成22) 744万8862 151万1440 199万2939 152万4176 502万8555 1247万7417

http://www.jama.or.jp/industry/two_wheeled/two_wheeled_3t1.htmlより作成



1980〜85年の伸びが異様なのが目につくと思います。

これはホンダヤマハバイク界の覇権争いをし、バイクが市場にあふれ供給過多になった、
いわゆる「HY戦争」の影響と思われます。
販売競争のピーク時には50ccスクーター3台で10万円とかバイクの叩き売りになったと聞いています。
ムチャするなぁ。あとさき何も考えてへんやん(笑)。



ほかの項目では、原付2種は減少傾向が顕著でしたが、最近は復調してきていますね。
125ccのスクーターの使い勝手がいいのが見直されてきてるからかな?
原付1種の減少に歯止めがかからず、トータルではバイクの台数がジリジリと減ってきています。



この表から分かるように、現在(2010(平成22)年)の日本の人口を1億2000万人とすると、
国内のバイクの普及率はだいたい10%。10人につき1台のバイクがあるという計算になります。


僕の住んでいる京都市内は地理的条件と学生が多いためにバイクがもっと多く走っているように思いますが、
日常の足が車の地方都市や雪国などを合わせて平均化すると、案外少ないなぁという印象を受けました。個人的には。




では、外国ではどうなっているのでしょうか。


バイク1台あたり人口で比較すると、

5位 イタリア 5.9人(普及率17%)
4位 ベトナム 4.2人(23.8%)
3位 タイ 4.1人(24.3%)
2位 マレーシア 3.3人(30%)


などなど。


イタリア以外の東南アジア諸国は、TVなどで見ても分かるとおり、バイクがうじゃうじゃ走ってる光景が想像出来ますよね。

あるエッセイに、
タイのリゾート地・プーケット島でスーパーカブに一家5人が乗って移動しているのをみて度肝を抜かれたけど、
現地ガイドは「車は高価なのでみんなバイクで移動してます」と平然と言ってのけた
と書かれてたなぁ。




しかし、1位は別格です。

お隣の国、台湾
多くの人が通勤通学にバイクを利用していて、人口2300万人にたいしてバイクの登録数は計1460万台
普及率62.5%!

1.6人に1台のバイクがあることに。もはや一家に一台どころじゃないやん。



この数字にピンとこないかもしれないと思ってちょっと計算してみました。

ニホン国内における2012(平成24)年5月末現在で登録されている、
すべての乗用車・貨物車・トラック・バス・特種車の合計台数は7576万7351台

これを日本の総人口1億2000万人で割ると
普及率は63%


つまり、台湾でのバイクの普及具合を日本に置き換えると、
国内を走っている車をすべてバイクに置き換えたのと同じ状態
なんですよ。ひえぇ〜(驚)。



その台湾では二酸化炭素の排出量がアジアで一番多いらしく、
エコ対策の切り札として購入補助金を出して電動バイクを普及させるらしいです。

電動バイク(制限速度45km/h以下)の価格は50000台湾ドル(14万円)前後、
電動自転車(制限速度25km/h以下)は1万8000〜4万5000台湾ドル(5万〜13万円)。


安いなぁ。
将来的には輸出をして、台湾の主要産業に育てたいらしいし、
このままではニホンのミニバイク界は台湾に飲み込まれないか心配や〜。


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参考資料:

自動車検査登録情報協会
http://www.airia.or.jp/number/pdf/01.pdf

毎日新聞 2010年3月20日付朝刊