青キップ保険



今年も交通安全運動が始まりました。
初日の今日(2007年5月11日)は、普段見かけない場所をパトカーが走っていたり、複数の場所でネズミ捕りをしていたりと、
毎度のごとくセコイことをやってる感じがぬぐえません。
今回のターゲットは飲酒運転とムボー自転車だったはずですが…。



ま、仕事で運転している僕を含めた「職業ドライバー」にとっては期間はのようなものです。
うっかり何度も網に掛かり免停にでもなったら、それこそおマンマの食い上げですもん。早く通り過ぎてくれと心の中で叫んでいます。



点数もさることながら、反則金や罰金が痛い。


どこかで書いたかもしれませんが、お金はモノやサービスへの対価として使うものです。
ところが、交通違反に払う金には何の見返りも無く無駄金と思いませんか。
その収入は一応 道路整備等の交通社会環境向上に使っていると公言されていますが、そんなの実感するものでもないし、信じられへんし。
「このカーブミラーは、京都市のえいまるさんの駐車違反の反則金で設置いたしました」とか書いてくれたら喜んで払ってやるよ。


↑まず ありえへんな。あーあ、だれか代わりにカネ払ってくれへんかなぁ〜。
と思っていたら、ありました。


「反則金保険」なるものが。


入会金2000円、年会費6000円を払えば、契約期間中(1年間)何度でも反則金相当の保険金を払ってくれる
その名も「ライセンス保険」です。
最大手、1982年設立の「全日本交通相互保障協会」が販売し、全国に100前後のフランチャイズ(FC)業者もあり、
全体の加入者数、約10万人。


青キップの反則金は全て保証してくれますので、
反則金の最高額である、高速道でのスピード違反3万5000円を請求されても、自分のフトコロは全く痛まない。
こんなにすばらしいシステムが僕が免許を取得する前から存在していたなんて!



これは無認可共済で、JA共済などとは違って根拠法が無いので、
保険と同様の金融商品を扱いながらも認可を必要としなかったため行えていました。

ところが、改正保険業法で、加入者が1000人を超える場合は規制対象になり、
2006年9月末までに金融庁への届出が必要
に。


さらに金融庁が
「『反則金保険』は何度違反しても保険でまかなえるため交通違反を助長しかねないため、
公序良俗に反する保険を禁じた保険業法に抵触する可能性が高い」
文句をつけたので、
数千人の会員を持つ「全日本交通相互保障協会」は業務を続けていくことは難しいと判断して廃業してしまいました。


いやぁ、金融庁の↑の発言は
「交通事故を助長するから自動車保険は認められない」と言ってるのと同じように聞こえますよ。
わざと交通違反をする 脳みそが幼稚園児以下のバカタレと一緒にしないで頂きたい。



ただ、FC業者の多くが加入者数1000人以下のために規制対象外で今でも反則金保険を続けているようです。
ふん(鼻笑)、どっちにしてもゴールド免許の僕には必要の無い保け…グサッ バタッ(倒)。


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ひょっとしてこの保険って、結構儲かるんじゃないのか?
手間といえば、相手への支払いだけやん。
もしくは、振込用紙を送ってもらって、反則者に代わって当方が支払いに行くサービスを展開しても問題ない(※反則金の場合のみ)し。
営業なんてHP上のみで十分やろう。
一人でも起業できてウハウハ?


ちょっと計算してみよう。

   会員を100人集めたとして、@6000円×100人=60万円の掛金。
   統計によると、年間6人に1人の割で交通違反をしているらしいので、
   平均単価(^^;)を1万5000円にしても、@15000×100/6=25万円の支出。

   差し引き、年間35万円の利益

いい小遣い稼ぎかもしれない(笑)。職場に内緒で事業展開してみたい気分(^o^)

って考えが甘すぎですかねぇ。


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あ、繰り返し書いときますけど、保障は青キップの場合だけですからねー。
酒気帯びや大幅なスピード違反などの赤キップは個人に対する罰金(刑事罰)ですので保険では保証できませんよ〜。



参考資料:毎日新聞2006年9月24日付朝刊