青色LEDがもたらした副作用




赤色や緑色の発光ダイオード(以後「LED」)の発明から遅れること約30年。
青色のLEDが実用化し、光の三原色がそろったことで、
LEDですべての色が表現できるようになりました。



これにより、信号機が電球→LED化が進んでいることはお気づきでしょう。

電球時代のように、信号機のレンズに青黄赤の着色をせずに済むため、
逆光では見難かった信号機の色がはっきりと見えるようになったことは嬉しい限りです。




冬にあちこちで見られるイルミネーションも派手になりましたし、
大阪・道頓堀のグリコの巨大看板も6代目リニューアルでLED化して、様々な背景を出せるようになりました

なにより、電球や蛍光灯のような熱は発しないので、熱による機器へのダメージがなくなったことは大きいです。



特に、光の三原色をすべて混ぜ合わせた白色が作り出せるようになり、照明に革命をもたらしました。
コンビニのセブンイレブンが全店舗の照明を蛍光灯→LED灯に変えたことをはじめ

京都市ではこんな取り組みも進んでいます。







それだけではないです。
バイクや車のヘッドライトも
ハロゲン球やHIDからLEDに置き換えることが出来、
消費電力の減少や電球の長寿命化に貢献
しています(値段はちょっと高いけど、もっと普及したら安くなるでしょう)。




いいことだらけですやん。LEDに隙なし!!




ただなぁ…と思うのです。
電球の光は拡散するため、ボヤァっとしたやさしい明るさなのに対して、
LEDの光は直進的に進むため、光に強さを感じ、すごく眩しい。



ヘッドライトよりも先にLED化したテールランプ、確かに遠くからの視認性はとても良いのですが、

信号待ちなどでその手の車の後ろについてしまうと眩惑…、
つまり、カメラのフラッシュが直接目に入ってしまったのと同じことが起こるんです。


僕は特に強い赤色光に弱いため、夜だとあまりの眩しさに目がチカチカしてしまい、
視線をそらさないと耐えられないです。運転中に前をマトモに見られないなんて逆に危ないわ。




この先、ヘッドライトやテールランプ、ウィンカーのLED化はさらに進むんでしょう。隙が無いねんもん。

だけど、できたら次は眩しくないLEDを発明して欲しい…。


参考資料:京都新聞 2014年2月2日付朝刊