青より碧く




今回でコラムに登場するのは6度目くらいかな。信号機の話題。ネタ尽きないんですよ(笑)。



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信号守ろうね。


幅の狭い横断歩道の赤信号を待つのが耐えられず、車が通らないと分かるとパッと渡ってしまう人がいる。

そりゃおれも聖人君子じゃないからその気持ちは分かるよ。
でもな、少なくとも子どもの前では守って欲しい
「赤は止まれの筈やのに、別に渡っても構わへんのか」と真似するやろ。

子どもにルールを教えるのは大人の使命なのやから、その大人がミエミエのルール違反したら示しがつかへんやん。




さて、そんな信号機には横型縦型がありますよね。


この写真は京都市右京区で撮ったものですが、
僕の住んでる京都市内では縦型の信号はほとんど無いんですよ。


なので縦横両方あるのはすごく珍しいんです。




縦型の信号が多いのは雪国なんですが、なぜだか分かりますか?
そう、横型だと雪が積もって、信号機が倒れる恐れがあるから、積もらないように縦型にするのだとか。




では、次の疑問。

この信号機は青信号が点灯していますが、この色、どう見ても青ではないですよね。
どっちかというと緑に近い気がします。

現に青信号のことを英語では green light と言いますし、
聞くところによると、信号機の色は世界的に緑・黄・赤の3色で統一されているらしいのです。

だからよその国に行ったら紫色の信号が!!とか、ショッキングピンク色の信号?!!!…ということはなく、どこでもこの3色(笑)。



なのに、どうしてニホンでは「緑信号」と言わず「青信号」と言うのでしょうか…?



僕も子どものときから不思議に思っていましたし、多くの方も僕と同じように感じているでしょう。
でも、そのまま普通に受け入れられているこの謎には、はっきりとした答えがありました。



以下回答↓

知りたくない方はここでもクリックしてお戻りください(笑)。




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古代の日本語には、色を表す言葉は
・黒・
しかありませんでした。





んなアホな。

絵の具でもサクラクレパス(懐)でも12色あるし、
僕の持ってる色鉛筆でも40色あるし、
今のK帯でも65536色とか262144色とか、
パソコンなら1677万色とか…!!

なのに、いにしえの方々はたったの4色しか知らなかったんですか?


僕のツッコミは置いといて、回答の続きを…。



この4色は、どれも直接「い」をつけて「赤い・黒い・白い・青い」と言えますし、
「赤々・黒々・白々・青々」とくりかえす形も作れます

緑や黄などは「緑い」「黄々」といった言い方は出来ません。
そんなところからも、赤・黒・白・青が基本の色の名前だったとされています。


そして、
青はねずみ色や緑色をふくむ広い範囲の色を指して使われていた
のです。


「青葉」「青ガエル」「青々と茂る」のように、緑色を青であらわす言い方は今も残っています。

緑はもともと、草木の新芽を指す言葉でした。

赤ちゃんを「緑児(嬰児/みどりご)」と言います。これは新芽のような若々しさをたとえた表現です。
つやのある美しい髪を「緑の黒髪」と表すのも、みずみずしい新緑の様子からきています。



回答終わり。



つまり、ニホン語では、緑は青の仲間として扱われるところから、緑信号ではなく青信号と呼ばれているようなのですね。



いやぁ〜、交通社会の話から国語の勉強になってしまいましたね(笑)。