最後の手段はラッパのマーク




なんと かわいそうなんやろう。
とつもなく暑くて暑くて苦しかったよね。




真夏の炎天下に、保育園の送迎バスに9時間も取り残されて、
熱中症で亡くなった5歳の男の子。


そんな車内は大人でも拷問なのに、
誰からも気づかれず一人猛烈な暑さの車内で絶望を味わわされたとは…あまりにも むごいです。



今日(2022年11月8日)、当時バスを運転していた園長と送迎の担当だった保育士が、業務上過失致死の罪で有罪判決を受けました。

でも、どんな判決が出ようと、男の子は帰ってこないし、保育園関係者が揃いも揃ってチェックを怠った事実は覆らない。




楽しい園への送迎バスを走る棺桶にしてはいけない。やっと重い腰を上げ対策が練られはじめました。



園児が取り残されたときに、

・路線バスの降車ボタンのようなものを設置して、園児に押してもらう
・車内に設置したカメラでAIが監視し、ドアの施錠後に動くものがあれば保育士の携帯にメールを送る

…など安全装置の設置を義務付けるようですが、
それをもすり抜けてしまった場合に備えて、園児自らが助けを呼ぶ方法を身につけてもらおうという試みが行われました。


運転席にエエもんありますやん。



クラクションです。



両手をパーにして思い切り押し続ける。誰か助けが来るまでずっと。
幼児の力ではエアバッグの入ったクラクションを音が鳴るまで押すのは難しいかもしれないと、クラクションの上に座って音を鳴らす練習もしてました。




そして、今日、それが功を奏したのです。

送迎バスの中で寝てしまった小学1年生の子どもが、車庫で車内に置き去りになってしまいましたが、
クラクションを鳴らして気づいてもらえた
とのニュースが流れました。

親御さんが子どもに万が一の場合に備えてクラクションを鳴らすことを教えていて、
子どもが実際に行動に移せたのです。親子ともどもえらい!!




結局のところ、様々な技術でカバーするよりも、原始的な方法が一番確実なのかもしれませんね。
確実と言えば、運行終了時に大人たちが車内の確認をすることが、置き去り防止の第一歩と思いますが…。




参考記事:NHKニュースより「通園バス 置き去り防止へ 安全装置の設置義務づけ」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221012/k10013856041000.html