ボタンを押してください




渡る方が少ない横断歩道の信号には、しばしば「押しボタン」が設置されていますよね。

渡りたいときにボタンを押すと歩行者信号が青に変わって渡れる、黄色く四角い弁当箱型のアレ

道路幅の広い横断歩道には「交通弱者用押しボタン」という白い弁当箱もついていて、

押すと、歩行者信号の青の時間が通常より長くなるそうです。





かつての僕もご多聞にもれず悪いお子様でしたので、
渡りもしないのに通りすがりに押しボタンを押し、車側の信号を赤にさせるなどのイタズラは当然行っておりました(笑)。



今、バイクや車で走っていて、横断者がいないのに「押しボタン式」の信号が赤で停まらされた日にゃあ、

ボタン押したんは どこのクソガキや このボケナスがぁッ!(゚Д゚#)

と、おデコに青筋立てて、
子どもだった僕がニヤニヤ笑っていたら、間違いなくドツキ倒しているでしょう(笑)。




よその家のインターホンのボタンを順繰りに押して逃げたり、
エレベーターで全部の階のボタンを押して待ってる人をイライラさせたり、
火災報知器のボタンを押して全校生徒を運動場に避難させたり、
核ミサイルのボタンを押して地球を滅亡させたりなど、


「ボタンはとにかく押すべし」が子どもの鉄則なんですよね。


大人である今となっては、どうしてこんなことが楽しかったのやろうと思っちゃいますけど、
そういう(いい意味で)無邪気な心が歳とともに消えていってしまうのが、ちょっぴり悔しかったり。



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ところが、ツーリング中、長野県の八ヶ岳高原の交通量の少ない交差点で不意に出逢ってしまったのです。




これ→  







拡大しましょうか→   



「押せ」。


こんなものがあったなんて。
ツーリング中に押しボタン信号でイタズラしていた当時を思い出さされるとは、
よもや想像もしませんでした。



別の場所で見つけたものも載せておくか↓


   




二輪車の人は、ボタンを押してください。



この信号交差点には横断歩道が無く、最初の写真の押しボタンには自転車の図柄が描かれています。

歩行者は渡れないが、車両である自転車は横断OKという意味合いなのでしょう。
しかしながら、バイクの方もボタンを押さなくてはいけないのです。



この交差点、車両感知式の信号機が設置されていて、停止線の手前に

直径1m程度の○印がペイントされていて、頭上に赤外線センサーがあるんです。
この○印に車を停車させると、赤外線式の対物センサーが反応し、目前の信号を青に変える仕組み。






ところが、バイクを始めとする二輪車は、車両が小さくセンサーが反応しない恐れがあるので
「ボタンを押してください」になっていると推測できます。
だから「自転車の人は」ではなく、「二輪車の人は」なのでしょう。




このボタン、自転車なら問題なく簡単に押せるのですが、

バイクの場合だと押しボタンの設置されてる電柱にぶつかるくらいまで接近しないと手が届かず
しかも必ず進行方向左側にボタンがありますので、バイクに跨ったまま左手で押すことに。


右利きの僕には押しづらいんですよ。って、大多数のニホン人は右利きやん。
だから押すときにバランスを崩してコケてしまいそうになります。


MTのバイクだと左手がクラッチですから、いちいちギアをニュートラルに入れなきゃ押すことができない。


もしくは、バイクを降りて、わざわざボタンを押しに行くかの選択を迫られます。
この写真の場所は若干傾斜しているので、バイクを降りていくとひとりでにバイクが動きそうでヒヤヒヤさせられます。



どっちの方法をとっても不便不便で かなわないので、
バイクのときはセンサーを上手く作動させられる場所に停車するスキルを身につけ、余計な手間を踏まないようにしてます。


スキルの具体例は、センサーの真下でバイクに跨ったまま上半身で阿波踊りなどの派手なダンスをして表面積を稼ぐんですよ。
そんな姿を通行人に見られたら、死んでしまいたくなりますが(笑)。



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Q:センサーの場所で狙い通りに停まったつもりで、信号が変わるのを待っているのに一向に変わらない。
  おかしいなぁと思ったら、位置がわずかにずれていてセンサーが反応してなかったことはありますか?


A:何度でもありますがな orz


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押しボタン信号の歴史は古く、1951(昭和26)年には大阪で設置が始まったとの新聞記事を見つけました。

(京都新聞 2012年9月18日付夕刊より)