ネン・オ・シャ・チ・エ・ブ・ク・トウ・バ・シメ
桜の季節も過ぎ、冬眠していたバイクを目覚めさせて、
ぼちぼちバイク通勤・通学しようかと思ってる人には、特に読んで欲しい項目です。
実際、気温が20℃位になると、バイク乗りが大量発生します。真冬でも関係なくバイクに乗る僕にしたら、
何てご都合主義なヤツら!って思いますけど、まぁいいや。
でも、乗りっぱなしは良くないです。
バイクや車は、「日常点検」といって、走行距離や、運行状態などから判断して、
適切な時期に点検することが義務付けられています。
出来たら、1日1回はして欲しいもの。
機械モノは、日々劣化していくので、傷んでいるのが分かりにくいので怠りがちですが、故障なんて突然起こるはずが無く、
小さな傷がどんどん大きくなった結果なんですよ。
忘れちゃいましたけど、大きな堤もアリの造った巣穴が広がったら崩れてしまう、って意味の諺がありましたよね?そういう感じです。
そんなに時間のかかるものではありませんし、点検をして異常が無いことを確認してから出掛けた方が安心でしょ?
その点検個所を示したものが、タイトルにある呪文のような言葉です。
順番に見ていくことにしましょうか。
ネン | 燃料 | ガソリンの残量、ガス欠なんてカッコ悪いで |
オ | エンジンオイル | 2サイクルの場合は、オイルを燃料に混合して燃焼させるので、オイルもガソリン同様に消費します。 オイルタンクを見て残量があるか、 少なかったり、オイルのランプがついていたら2サイクルオイルを足す 4サイクルの場合は、オイルゲージを使って、オイルの量が適切な範囲か、汚れはどうか オイルは消費しませんが、もし不足すると、エンジンが焼きついて廃車コースです。 それ以前にオイルが減るのは、オイル漏れを起こしているからで、修理が必要です。 |
シャ | 車輪 | タイヤに異物は刺さっていないか、タイヤは磨耗していないか、空気圧は適正か 異物が刺さったまま走行すると、何かの拍子で、タイヤがバースト(破裂)したり チューブレスタイヤの場合、徐々に空気が抜けてパンクするし、 空気圧が下がりすぎると、タイヤがホイールから外れたりします。 |
チ | ドライブチェーン (チェーンドライブ のバイクのみ) |
チェーンが張りすぎていたり、逆にたるんでいないか、 オイル切れをおこしていないか 張りすぎていたり、錆びていると、負荷がかかってチェーン切れの原因に、 たるんでいると、チェーンが外れる恐れがあり、パワーロスもします スクーターはジョルカブ(ホンダの50cc4速ATスクーター)と チョイノリ(スズキのスクーター)以外は全てベルトドライブなので点検不要 |
エ | エンジン | エンジンから異音がしないか、吹き上がりは自然か エンジンを軽く空ぶかししてみてチェックしてみてください。 スクーターはアクセルを回すと進んでしまうので、センタースタンドを掛けてして下さい。 |
ブ | ブレーキ | ブレーキレバーの遊びは適切か、ブレーキシューやブレーキパッドは磨耗していないか ブレーキパッドが減っていると制動距離が伸び、ブレーキから「シャラシャラ」って金属どうしが擦れる音がします ブレーキバッドがなくなると、ブレーキディスクを傷めてしまい、交換が必要になります。 |
ク | クラクション クラッチ |
クラクションは鳴るか クラッチレバーの遊びや、半クラッチの位置は適切か |
トウ | 灯火 | ヘッドライト、ウインカー、テールランプが正しく点燈・点滅するか |
バ | バッテリー | バッテリー電圧は適切か(セルモーターが元気よく回れば問題ありません) |
シメ | 増し締め | ボルト類が緩んでいないか、ドライバーをねじに当ててしっかりボルトを固定しておきましょう。 |
10項目もあって面倒くさいように見えますが、3分もかからずチェックできます。
これらを怠ったのが原因で事故などをおこした場合、整備不良として違反点数が加点されますよ。注意注意。
ライトが点かないなんてのは論外。自分の行動をアピールするものなんで、すぐ直しましょう。
この呪文を覚えておけば、鬼に金棒。
ネン・オ・シャ・チ・エ・ブ・ク・トウ・バ・シメ!
ネン・オ・シャ・チ・エ・ブ・ク・トウ・バ・シメ!!