ダブルルート



二昔前からすれば、道路網が充実し、バイクや車でどこへ行くにしても走りやすく、アクセスが向上していますね。

地元が要請して、狭くて見通しが悪く事故が多いルートなどを適度に改良するなら大歓迎です。



そんな「地元の要請」として、京都市では次のルートの整備を要請しています。



京都市〜大津市
京都市〜亀岡市
に、新たな道を作ってほしい。



ちなみに、
京都市の東隣の大津市との間には、国道1号線(東海道)と名神高速道路がほぼ平行に走り、
京都市の西隣の亀岡市との間には、国道9号線(山陰道)と京都縦貫自動車道がほぼ平行に走っています。



それで不満なのか、って?

そう、不満らしいです。




この両方の一般道がどちらも交通の大動脈にもかかわらず、
山間部を縫うように走る2車線道路で坂道とカーブが多く
て走りにくいんですよね。

まぁ、旧街道をほぼそのまま利用しているのですから当然ですが。



冬にはわずかな積雪で坂道を登れないノーマルタイヤ車のせいで交通がマヒするのは毎年のことですし、
高速道路が事故や集中工事等で車線規制や通行止めになると、一般道がたちまち数珠繋ぎに。
休日ともなると、行楽客の車で大渋滞。地元民の生活に支障が出ます。



先日(2018年7月)の豪雨の際は京都市〜亀岡市間の両方のルートがダウンし、
ついでに鉄道もダウンして、亀岡市が陸の孤島になりましたし、

名神高速も通行止めになって、唯一の頼みの綱の京都市〜大津市間のR1はウルトラスーパー大混雑。
抜け道にまで車が押し寄せて、ニッチもサッチもいかない状態に陥りました。




それを理由に全く新しい道(バイパス)を作って円滑な交通を実現したい。

「ダブルルート」化したいんですね。



上の例で言いますと、こういう感じになります。





楕円で囲った部分にオレンジ色の線の一般道と、水色の線の高速(自動車道)があるのが分かると思いますが、
その上に太い赤線で示したような道を作ってほしい、と。



しかも、計画されているダブルルート区間はすべて山です。
つまり、山をぶち抜く長大なトンネルを掘ってしまおうという計画です。
どれだけ費用がかかるんやろう…。

なお、実現するかどうかは今のところ全くの未知数です。




新しい道路を造ると経済が潤うようですわ。

ホンマに?他地域の例を見るにつけ、必ずしもそうとは限らんと思うけど。
「公共工事」と聞くと、無駄の象徴と捉えてしまうのは、僕が過剰反応なだけですかねぇ。



「道路族議員」が幅を利かせているのか、暇な土建業者に仕事を与えるためなのか…。
だいたい、赤字の自治体や国のどこにそれだけのカネがあるのか…。




地図引用:スーパーマップルデジタル 2007年版 (c) 昭文社