夢の形はミッキーマウス
こんなサイトをディ○ニーが見てるはずがないし、ホンダも訴えられてへんから、
堂々とタイトルにする。
------
ホンダ創立50周年を記念し、1990年代終盤に作られたバイクと車があります。
両者ともその昔、一世を風靡したというモデルの復活でして。
車の方はS2000。
そしてバイクはDREAM50です。
S2000は、往年のスポーツカー・S800の復活を思わせる本格的なスポーツカーとして登場。
250馬力(PS)を、直4ノンターボ2000ccで発生させる異次元のエンジンを搭載したFR車で、
ミッションは6速MTのみ、エンジンは9000回転も回ります。市販車と思えへん。さすがエンジンのホンダ。
「復活」の名に相応しいホンダの本気仕様です。
お値段は338万円。絶対安い。
これ乗ってる方1人いました。エエ車って言ってましたよ。
一方、DREAM50は、60年代のホンダのレーサー「CR110」を現代によみがえらせた一台。
この当時のバイクのレースは250cc、125cc、そして50ccがあり、
その50ccがCR110というレーシングモデルだったんですね。
今でいうカフェレーサーっぽい形ですが、当時はこれがレーサーの形だった、と。
当然見た目だけ「復活」させてるわけはなく、性能も復活させてます。
エンジンが4スト50ccDOHC(ツインカム)4バルブで、
1万5000回転まで回ります。市販車と思えへん。さすがエンジンのホンダ。
「復活」の名に相応しいホンダの本気仕様です。
ちなみに、コラムの最初の画像はカタログの表紙。
そこにカムカバーだけを載せるのは、よほど自信があったのでしょう。
そりゃそうです、市販車で50ccのDOHCエンジンはDREAM50が初なんですから。
まさしくミッキーマウス。いや、ミッキーが真似てるんやろ(笑)。
ほかにも、2本出しマフラー、前後ディスクブレーキ、セパハン、スチール製フェンダー…、
こだわりの要素満載で、お値段32万9000円。絶対安い。
ですが、おしゃれさが加速していた90年代に古臭い60年代のデザインで、
仕様もイカれていたため、当時は受け容れられず、売れ残っていたようで。
実際、乗ってる方は見かけませんでしたしね〜。
でも今やから言えます。
こういうバイクはもう二度と世には出まい。
↑さりげなくS800を出しているところにも、自信のほどが見えていますね。
そして、50ccであるがゆえに、
原付の縛りにより、その性能を公道で十分に発揮させることが出来ないのが歯がゆかったと思います。
だから75ccや89ccにボアアップして二種登録してる方も少なくないようで…。
コラム内のカタログ画像は、すべて僕えいまるが所有する現物を使用しました。
((C)本田技研工業)