この音だけは聞かせたいんです!




最近の車に乗っていて感じるのは、車内が静かになったなぁってことでしょうか。


あ、僕のギャグがウケなくて同乗者が引いた、って意味じゃないですよ (・ω・;)




窓を閉めてると外部の騒音が気にならなくなってると思いませんか。
音楽をかけてると、それこそ自分の世界に浸りながら運転できる…。




世の中には様々な音が飛び交っています。
車を運転中に最も感じる騒音は、そう、自分が運転している車のエンジン音です。



かつて僕が乗っていたワゴンRなんて、オーバードライブのない3速オートマ車でしたので、
上り坂や高速走行時はアクセルをベタ踏みにしてエンジンをガンガン回さなければ十分に走らず、でした。

そうなるとエンジン音が賑やかで、音楽はもちろん、同乗者との会話も
叫ぶようにしなければ聞こえづらい有様
だったんですよ(実話)。




それが、今の軽四でも車内が静かになったと思います。
それは、エンジンが低回転でも十分に性能を出せるようになったこと。
加えて車体の遮音性が高まり、外部の音が車内を支配しなくなったことが挙げられます。

技術の進歩の賜物ですね。




  それに対して「音」を売りにしている車もありますよね。
  スポーツカーなんてその典型ですやん。
  デザインや性能だけではなく、「音」も運転の楽しさを高めてくれます。



  バイク乗りの皆さんなら僕の言わんとしていること、理解していただけるはず。
  電動バイクのようにエンジン音が無かったら、バイクを操る魅力は違ってしまうでしょうよ。




ところが、そんな昨今の車内の静粛性を否定する車があるんです。


トヨタ レクサスの高級スポーツセダン、GS F
ネット上に書かれた車の説明にこんな一説がありました。



GS Fで新たに追加されたのが、前後2スピーカーを使う「ASC(アクティブサウンドコントロール)」だ。

ASCは、原音と調整音によりドライバーに聞こえる
エンジン音のサウンドメイキングを行う
システムだ。


従来は、車室前方に設置された1個のスピーカーを使って調整音を加えていたが、
GS FのASCでは、車室後方に新たに追加したスピーカーからも調整音を出力できるようになっている。

これによって、
「エンジン音に加えて排気音も力強くリニアなサウンドに補正し、
ドライバーを前後から包み込むような響きを奏でる」
(同社※)という。

以上、原文のまま
(※)はレクサスのこと




簡単に言えば、
車内に取り付けたスピーカーでエンジン音や排気音を流してるんです。



どうしてこんなことをするのか。



車内の防音性が高まったために、
自慢の5000cc V8エンジン音やエギゾーストノート(排気音)まで遮蔽されてしまい、
運転中に聞こえない(らしい)ので、何としてでも聞かせたい
からではないでしょうか。

しかも調音までして。



そんな作った音を聞いて喜んでいる運転者は耳鼻科で診てもらうのをお勧めするし、
調整音を「調律」と呼んでいるレクサスの開発者はピアノの調律師にどつかれたらええねん。



うーん、防音をしてるのにエンジン音だけは聞かせたいという矛盾に、
僕どうコメントしたらいいのか分かりませんわ。



スピーカーなんかつけなくても、窓開けて走ったら生のサウンドを思う存分に堪能できますよ〜。



って言うか、サウンドを楽しみたいならバイクに乗ったらいいのに。
エンジンサウンドもエギゾーストノートも聞き放題やぞ〜。耳について離れへんぞ〜(笑)。





記事引用:Yahoo!ニュース 2015年11月26日付配信記事