枯れさせません、決まるまでは
2010(平成22)年現在、70歳以上の高齢運転者の車に掲示することを努力義務としている 高齢者マーク、通称「もみじマーク」。 |
運転免許の保有率が上がり、ますます高齢者が車のハンドルを握ることが増えることが予想されますね。
また、加齢とともに身体能力が徐々に低下していくこともありますので、それを周囲に知らせ、保護することを目的に実施されました。
確かによく見かけますよ、もみじマークを貼った車。若葉マークの車より圧倒的に多いやん。
一時期は掲示しないのは交通違反となり、反則金/罰金規定もありましたが、
「高齢者いじめ」と叩かれ、罰金徴収をされることのないまま罰則規定は無くなってしまいました。
そりゃそうでしょう。当事者(お年寄り)らにすれば、「普通に運転しているつもりですが、どうやらご迷惑をおかけしています」なんて
自ら認めたくないのが本音でしょうし。おれが歳をとっても、そんなの認めたくないがな。
そのころから「あのマークはマイナスイメージばかり連想されるので変えて欲しい」の声が上がり始め、
マークを変えようじゃないかと新しいデザインが公募されました。
1万4573通の中から 4種類が最終候補に。 新聞記事の左の図より順番に ・四つ葉のクローバーをモチーフに シニアの「S」を図案化 ・色とりどりの線がさまざまな人生を表現 ・高齢ドライバーを稲穂の実と ハートを支える手のひらにたとえて図案化 ・鳥にハートと手のモチーフを組み合わせて図案化 |
それと、現行のもみじマークを加えた5つから選んでくださいと警察庁で公表されています。
えーと、ちょっと言わしてもろてもエエかな?
この4つにまで絞った奴は誰やのん?
ここまで絞った過程を非公開にしてるのはおかしいど。
失礼な物言いなのは承知で言いますけど、
年寄りがより年寄りに見えてしまうのは、刻まれたシワの数ではなくて、服装、身だしなみからやと思うんですわ。
ホラ、全面的に地味な服装をしてる年配者、よく見かけません?
黄土色とか、うぐいす色とか、グレーとかなどの、彩度に欠ける色。長いあいだ着て服が色あせているのも同様ね。
あれがアカン原因。見るからに元気が無さそうに見えてしまう。
逆に、明るい服装をすれば、それだけでも活力あるように第三者を錯覚させられるんです。
あるいは、黒をワンポイント入れても外見全体を引き締められます。
もしくは、明るい色の小物(帽子やバッグなど)を持つだけでもアクセントになります。
そうすることで、内面的にも変わり、活動的になれると僕は思う。
これらの4つの候補にはそれがない。全く無い。
僕にはどれも現行の「もみじマーク」の色や形を踏襲してるように見えてしまうんやわ。
色遣いも くすんでいて、モッサイわ。
「年寄り」イメージを捨てるため「枯れ葉マーク」を改めようとしているのに
既成概念から抜け出せず とらわれてしまっている。
新聞記事には「枯れてないのはどれ」と見出しがされてますけど、
全部枯れてるわ!
それと、そのデザインにした根拠など必要なのやろうか?
そんなもの、無くてもいいんやないの?
「直感で作りました」でエエやん。
候補から漏れた1万4569点の中には、きっと斬新なものがあったやろうに、
センスのかけらもない「一次選考者」によって永遠に葬られてしまったのが残念でならへんわ。
残された4つの中から選べやなんて、おれならどれも選びたくない。
現行マークのほうが、まだいくらかマシ。
僕がデザインするなら、ストレートに
イチョウ形 | や、カエデ形 | を持ってくるね。 |
ただ、そこでありきたりな色使いでは「枯れる」と言うマイナスイメージを脱せないので
カラーリングは黄色と明るい青のツートンとか、存在しないものがいい。
単純に2分割してベタ塗りでは面白くないから、ちょっと斜めに塗り分けたりすると、スピード感も出て良いのではないか?
…と言う僕のイメージを画像にしてみようとパソコン上で頑張ってみたけど、どうも思うように作れないので、
どんなものを思い描いたかは、皆さんの想像に任せますわ(笑)。
それとか、 のステッカーのパロディーを、ちょっと作ってみましたよ。どうかな?↓
我ながら上手く出来すぎやと、笑いが止まりませんでしたわ…いやぁ、真剣にこの図を応募すればよかった(笑)。
って、この二人、設定年齢は50代だった気がするけど、まぁいいか(苦笑)。
参考資料:毎日新聞 2010年6月17日付夕刊
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その後、人気投票(?)により、
「四つ葉のクローバーをモチーフに シニアの「S」を図案化」の案が採用されました。
実につまらん。僕の会心の作を応募し損なったのが悔やまれるわ(笑)。