ドッキリさせない、その一踏み




駐車時に車をしっかりと止めておくためのブレーキといえば…。



運転席のすぐ脇にあるレバーを引き上げるタイプのサイドブレーキ
オートマ(AT)車なら、クラッチペダルのある場所にある、踏み込み式のパーキングブレーキ
トラックの荷降しなどの際にタイヤに噛ませる輪止め

どれも、タイヤを物理的にロックするためのものですね。



AT車ならセレクターを「P」の位置にしておくだけでエエやんといった声も聞こえそうですが、
これは本来タイヤをロックする機構ではないことに注意。



その証拠に、
走行中にいきなりサイドブレーキを引いたらタイヤがロックして車は急停止しますけど、
同じように走行中にいきなりPレンジに入れても車は急停止しません。
ウソと思うなら試してみる?でも車が壊れてもおれは知らんど〜(・∀・)




そういうガッチリと車を動かないようにするパーキングブレーキ。

僕たちのバイクに目を向けてみると、ごく一部のビッグスクーターなどに搭載されている程度で、
ほとんどのバイクには駐車時にタイヤをロックさせておく機構が存在しません。


だから、ちょっとでも傾斜のある方向にバイクを駐輪しようとすると、
バイクがひとりでにズルズルと動き出してしまって焦った経験
ありません?僕は何度もあります。



そこで思い出して欲しいのです。
パーキングブレーキに頼らずガッチリと停めておく方法…ありますよね?


免許を教習所で取得した方にお尋ねします。
教習時間終了時に車を駐車する際、パーキングブレーキを掛ける以外に何をしましたか?




車の場合、平坦路や下り坂ならR(リバース)ギアに入れ、
上り坂ならローギアに入れ
ておきましたよね?



そう、ギアを入れておくこと、これが一番のブレーキになるんです。



バイクならローギアに入れておくことで坂道に駐車してもガッチリと止まります。


なので、ここ平坦やし大丈夫と思わないで、
エンジンを切ってからチェンジペダルを1回踏み込んでおきましょう。


  昨今のマニュアル(MT)の車やバイクは、
  ニュートラル(N)か、クラッチが切れていないとエンジンが始動しませんので、
  うっかりギアを繋いだ状態でセルを回しても暴走することはありません。



まぁ、パーキングブレーキもギア(ミッション)も存在しない
我が家のシグナスやJOGを坂道に駐輪させるとなると難儀しますけど(;´Д`)

両車にはセンタースタンドがありますのでまだ何とか打つ手もありますが、
これでサイドスタンドしかなかったら…ああ嫌や、考えたくもない〜━・゚・(゚´Д`゚+)≡(+゚´Д`゚)・゚・━!!



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ある夜、家の近所を歩いていると、前方に軽トラが道を半分くらいふさぐ形で停まっているやないか。

誰の軽トラや、まったく…と近づいてみてみると、友人「山(仮名)」の仕事場のものと分かったのですぐに連絡。

MT車で、どうやら「山」の弟が乗った際にサイドブレーキを引き忘れたらしく、
ごく緩やかな傾斜のある駐車場からひとりでに動き出して、
車道にまでズリ出てしまった
ようでした。

こんな感じで↓




近くの住まいから飛んできた「山」と2人で軽トラを押して駐車場に入れたものの、
駐車場が傾斜しているために手を離すとまた動いてしまう。
軽トラを押さえた姿勢のまま車のキーを持っている「山」の弟を携帯で呼び出しました。


少しして自転車に乗って呑気に現れた「山」の弟、開口一番に謝るのかと思いきや、



「ビックリした? これ 『ドッキリカメラ』 やってん」



ドッキリしたんはおれたち2人だけと違うどー!!
通行人や通りかかった車の人までドッキリしてたんやでー!!!