自国の免許→ニホンの免許→




外国人がとても簡単にニホンの運転免許を取得できる仕組みがあった
とネット上でエラい叩かれようだった事例を紹介したいと思います。



それは外免切替(がいめんきりかえ)といいます。


以下全て(c) NHK

外国で運転する免許といえば国際免許を思い浮かべると思います。
ニホン政府発行のものなら、ニホン国籍で免許証とパスポートがあれば誰でも取得できます。
ただし、有効期間は1年間で、期限が切れたら再度取得する必要があります。




それではありません。
外免切替は、外国で取得した運転免許でニホンの正式な免許を得られる仕組みでして…。
一応ペーパーテストと実技があるんですけれど、
その内容が叩かれたんですね。








試験がとても簡単で、合格率は9割だから…だけではなさそうです。









外国からの旅行者でも滞在するホテルを住所にして取得できるということ。
ンなアホな。





さらに、外国人による事故が増えているという…といううわさ。




そしてそれをよく利用しているのが特定の国の人に集中していて、
早朝から試験場前に長蛇の列ができているのがSNSに上げられて、反感を買っている、と。



その特定の国というのは、中国です。



実は、国際免許にはいろいろな種類があるようでして、
外国人がニホンで運転するには、「運転に関するジュネーブ条約」という、
ニホンも含め100以上の国や地域が批准している政府が発行した国際免許が必要
なんです。



ところが、中国はジュネーブ条約に加盟していないため、ニホンで運転することができません。
そこで使われるのがガバガバの仕組みの外免切替だったのです。




ずいぶんな叩きようなのは、外免切替が悪いというより、
「中国人が」簡単にニホンの免許を取得できることが理由じゃないのかな。

中国アレルギーを起こすのは勝手ですが、
そもそも彼らは自国で運転免許を取得しているので、車の運転技能は有していることをお忘れではないですかね。




まぁそれはいいとして、ニホンに来た中国人観光客がレンタカーを借りるために手間暇かけて外免切替をすると思います?
僕はそうは思いません。



その先に見えるのはニホンの免許を使って国際免許を取得することだと思っています。
それがあればアメリカなど主要な国でも運転できますからね。
つまり、ニホンの免許は踏み台。



そういう悪知恵を使わせないために、2025年10月より外免切替の要件が厳しくなりました。
それがコチラ↓






ちゃんとニホンにお住いの外国人にはニホンの免許を与えられるようになった、と。
これが正当でしょうね。



それから、外国人による交通事故、確かに昨年(2024(令和6)年)は過去最多といいますが、
京都府下だけでいうと



いうほど増えも減りもしていません。



全国でみても、年間事故発生件数 29万895件に対して



やっぱり全体の2.5%

https://www.itarda.or.jp/situation_accidents
京都が例外というわけではないですね。


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ところで、国際免許を持っていたら確かに外国でも運転ができますが、
車の運転スキルとその国の交通ルールを知っていることは、イコールではないですよね?



そもそも7割の国は右側通行で、左ハンドル車ですよ。
ニホン人がよく訪れる国で左側通行なのはイギリス、オーストラリア、香港、マカオ、マレーシアくらいしかないです。
赤信号であっても右折できるのもよく聞きますし、踏切で一時停止するのはニホンだけですよ。



交通ルールで世界統一なのは信号機の色くらいでしょうし、
僕がもし国際免許を持っていても、ルールをカンペキに守れる自信はないし、標識の外国語などを読み取る自信もないので、
外国での運転は遠慮しときますわ〜。




※ちなみにニホンの国際免許では中国で車の運転はできませんのでご注意。
 それこそ中国での外免切替が必要ですよ。



記事・画像引用:
NHKニュース「京いちにち」2025年10月1日付放送
交通事故総合分析センター https://www.itarda.or.jp/situation_accidents