睨みをきかしているぞ
ニンゲンって、やましいことや後ろめたいことがあると人の目が気になる生き物なんですよね。
わかりやすいところで言うと、ごみの不法投棄ですかね〜。
だいたい捨ててあるところって、山の中とか崖下とか。
時間帯でいうと深夜早朝など人が来ない場所や時間がメインです。
しかも、ひとつごみが捨てられると、次々に捨てられる…。たいへんわかりやすいパターンです。
それを減らす簡単な方法があります。
話はそれますが、下の写真は現在(2019年)改修工事中の京都市美術館のフェンスです。
ここを通るたびにドキッとするんですよ。
見られている。
これらの「目」は昔の絵画作品から取ったものですが、これが効果的なんです。
目の部分だけを見せる。
顔全体の写真を貼っても意味ないです。
たとえるなら政治家や選挙のポスター。「見られている」感が皆無ですやん。
あんなの全然迫力ないもん。
目だけを見せることで、誰の「目」であっても睨んでいるように見え、迫力が出せます。
いわゆる目力(めぢから)ですね。
話が戻りますが、
これをごみの不法投棄の重点箇所に掲示すると、ごみを捨てられにくくなったという話を聞いたことがあります。
一般的に運転中に周囲に目力を利かすとメンチ切ってるように見え、ケンカ売ってんのか
(゚Д゚#) となりそうですが、
それを必要としている車があります。
現金輸送車。
襲われる車の代表格ですね(笑)。おカネ大好きでしょ。
だから、大切な現金を守るため、乗車する人もそういう顔や体格を求めたい…ところですが、
あいにく従業員は格闘家の集団ではありませんので、そうはいかない。
そこで、車体にはこんなものが貼ってあります。
歌舞伎役者のような隈取り(くまどり)を施した目。
目ヂカラ抜群です。
これだけで、腰が引けてるヤワな強盗は十分に尻込みさせられます(笑)。
そういうわけで、自分に自信が無く 虚勢を張りたい
強そうに見せたい方は目だけでアピールしましょう。
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ごみの収集日でもないのに年がら年中ごみを捨てられていて、
見栄えも衛生上も難ありのごみ収集場所がありまして。
その場所の目立つところに目の部分だけをポスターサイズに印刷したものが貼られました。
遠くからでも睨んでる睨んでる。おれでもビビるわ。
おかげでごみ置き場の環境も改善され、めでたしめでたし…のはずでした。
どころが、ある日そこを通ると、目のポスターがなくなってるやん。
どうしたのかと尋ねたら、
「目ヂカラが強すぎて、ご町内から苦情が出て撤去させられた」と orz
睨みを利かすのもほどほどに。