ワレワレハ前進アルノミ




その言葉、ネット上では見たことありましたけど、
よもや生で聞くことになろうとは思いもしませんでした。


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車の運転で、バックが苦手って方、少なくないですよね。

ですけど、バックをするシーンってどこかで必ずありますやん。
仕事で市街地や住宅地を縦横無尽に走っている僕なんて、バックすることはとても多いです。
切り返すとき、端に寄せたいとき、駐車するとき…。



僕もバックは好きじゃないですし、決して上手くないです。



とある住宅地の狭い道をトラックで走行していると、前方に軽四が停まっていて進路をふさいでいました。
そこは車1台分の幅しかなく、道をあけてもらわないと進めない。
軽くクラクションを鳴らすと中年の女性が出てきたので、バックをお願いしました。
彼女の5m後方に駐車場があったので、そこに車を入れてもらえれば十分に交わせます。



しかし、なかなか彼女は下がらない。

ようやく下がり始めたと思ったら、ちょっと動いては停まり、ちょっと動いては停まり…を繰り返し、
道に迷ったダンゴムシみたいに右に左にヨタヨタとした動きで、見ていて危なっかしいのです。
近くを歩いていた人たちも「この人何してんのん?」と訝しがるほどありえない動きだったんです。

もしかしたら、横の壁や電柱に当たるかもと不安だったのかもしれません。
トラックの僕には狭くても、軽四なら十分な幅。むしろ、ハンドルを切ったら当たるど。



見るに見かねた僕、トラックを降りて様子をうかがいに彼女の車に近づくと、一言、




「バック苦手なんです!!」




(°Д°)ハァ?

横の駐車場に車を入れてもらう以前に、
真っすぐ下がることすら出来ない人に免許皆伝した教習所はどこやねん!と憤りたくなるのをグッと抑えて、
ハンドルを真っすぐにしたまま、ゆっくり下がってください、僕が駐車場に入って交わしますからと言いました。

それでも彼女のバックは非常に遅く、たった5m下がるのに気が遠くなるほど時間がかかり、ようやく交わすことができました。


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こういう、猪突猛進型の運転は女性が多いです。偏見ではなく脳科学的に解明されています。



彼女の場合、僕が気付いただけでも

【1】ミラーだけで状況確認をしている
【2】ハンドルを小刻みに左右に動かしている
【3】クリープ現象を利用していない


に気づきました。



ですので、

【1】右側は窓から顔を出して直接目視で確認
【2】ハンドルは行きたい方向にだけ切る
【3】右足はブレーキペダルに載せたままで、ブレーキだけを踏んでクリープ現象の速度調整をする


あと、慌てないこと



仕事中でなければ伝授してあげたかったですわ。


教習所にしても、前進は早くに会得できると思いますので、むしろバックを徹底的に教えて欲しいですね。
僕の大型免許取得の際、バックに泣かされましたし。