黄金色に輝くペットボトル




そこまでして走らなきゃならんのか。

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道を走っていると、中央分離帯や道路わきの植え込みなどに、ごみが落ちているのを見かけますよね。
落ちているというより、捨ててあるんやけど(汗)。


コーヒーの空き缶に、ビールの空き缶(!!)、コンビニ袋に入ったごみ、マクドの残骸。
マナーまで一緒に捨ててやがる。



それらの中で、目に留まるものがあります。中身入りのペットボトルです。



飲み残しまで捨ててんのかバカヤロー!…ではありません。
それらは必ずといっていいほど、満タンです。


未開封のまま捨ててんのか大バカヤロー!!…でもありません。
それらは必ずといっていいほど中身が黄金色に輝いています。陽の光を受けて。





キラキラと輝くそれは、
宝石の琥珀(こはく)か、
べっこう飴の「黄金糖」か、「純露」 のようや。



そんないいものではなく、ご想像通り、中身の正体はアレです。
運転中に我慢の限界に達し、運転席に座ったまま空のペットボトルに排出するんです。


つまり、携帯トイレ代わり
そして、満タンになったら窓からポイッ




超 大バカヤロー!と言いたいところですが、ちょっと待ってほしい。
ペットボトルを捨てるのは確かに悪いことやし、しかるべき処理をしてもらいたいです。
ですけど、コンビニなり公園なり、道路沿いには立ち寄りやすいトイレがあるのに、そこへ行かないのは何故なんでしょうか。



面倒くさい?いや、そうとは言い切れません。
むしろ、トイレに行く時間すら惜しいのではないか。
そのくらい時間に追われている…?



そう考えると、「犯人」は長距離の大型トラックと目星がつきます。
車高が高いぶん、周囲から「粗相」が見えないから。



長距離トラック業務は、労働環境向上のため連続運転は4時間以内で、30分の休憩が義務づけられていますが、
もしかしたら、それすら惜しいのかもしれません。


その原因の一端は僕たちにあるのではと考えてしまいます。
僕たちは好きな場所から好きなタイミングでポチッと買い物をし、びっくりするほど迅速に商品が届く便利さを享受してますが、
その陰で、トイレすら満足に行けないほど目に見えないプレッシャーと戦っている人たちが…。