二輪車安全運転実技講習



このコラムを「たかが49cc〜」のカテゴリに入れるのは邪道かもしれませんが、ここが一番ベターだろうと判断しました。

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タイトルは、やわらかい言い方だと「バイクの乗り方を考えさせられる講習会」かな。
自分のバイクで、パイロン(赤い▲コーン)をならべて、スラロームしたり、大きな8の字走行を何秒で出来るか、とか、
曲がりくねった狭路を遅乗りしたり…などを行います。

ジムカーナと呼ばれています。


僕は、3月末にやってきた「2相棒」(800cc)と参加をしました。
LEADで行こうと思いましたが、原付が僕一人だと寂しいのでやめておきました(笑)。


「2相棒」とは、まだ1ヶ月・1000kmの付き合いですが、琵琶湖へ2回走りに行っただけで、あとは通勤にしか使ってない有様。

上手く乗れるかなぁ、コケたりしないやろうか…とっても不安でした。


さらに、講習があるのは、4月29日、「みどりの日」。
おれ、休日勤務日やん!
これを有休にすると、休日勤務手当がパーになります。結構な額の損害。

でも、この講習には「白バイ隊員による」という殺し文句がついていたのです。
久しぶりに白バイの生の走りを見たい欲望が、休日勤務手当に打ち勝ちました。


カワサキのゼファー1100に乗ってる職場の同僚に、「白バイの走りを撮ってくるから、ビデオカメラを貸し給え」
おねだりしてビデオカメラを手に入れ、会場へ。



場所は、JRA京都競馬場の駐車場。
ここは、レースのある日となると溢れんばかりの車ですが、この日は閑散としています。


広い駐車場をふんだんに使ってパイロンなどをならべて作られたコースは、スラロームあり、180度ターンありのタイトなもの。

参加者60名あまりが、初心者、中級者、ベテランに分かれて走ります。
バイクもさまざま。1300ccの大型バイクから50ccのスクーターまでいます。
50ccは、1台だけでしたけど。エイプ100(※ホンダ)もいましたね。結構手馴れた走りをしてましたよ。


僕は、「相棒」で何度かやったことはありましたが、今回は数年ぶり
しかも乗りなれていない「2相棒」なので、初心者コースに行きたかったのに、
「初心者コースは初めての人対象で、本当の基礎からやりますので、つまらないですよ〜」
などと言われ、しぶしぶ中級者コースへ。
この判断に、後々泣かされます。


一緒に参加していた友人の先輩に、僕の走りを撮って欲しいと、ビデオカメラとデジカメを託し、いざ講習開始!


最初の慣熟走行からついて行けてません(涙)。
「2相棒」のパワーと、路面に砂が浮いていて滑りやすいのにビビってしまい、アクセルを果敢に開ける事が出来ないのです。
走行コースを覚えるどころか、前の人についていくこともおぼつかない。


見かねた白バイ隊員が僕ともう一人を呼び、走りのアドバイスをしてくれました。
何のことは無い、基本の「リーン・ウィズ」や「リーン・アウト」が出来ていなかったのです。

↓リーン・ウィズ ↓リーン・アウト
リーン・ウィズ リーン・アウト

再びコースに戻り、意識してバイクを倒すようにすると、少しマシになりました。
さらに、両ヒザでタンクをはさむ「ニーグリップ」をすると、小回りが利くし、フラつかなくなります。
初心忘れるべからず、ですね。

ドジな僕でも、何度も走っているうちにそれなりのカタチになってきます。

右写真の赤いバイクが、僕と「2相棒」です→

必死に走ってる えいまる(赤いバイク)

慣れてくると、
片手走行や、スタンディングでの走行
もしました。
スラローム走行1
ずっと走っていて、ヒザの古傷がうずきだしたので、早々に戦線離脱。
上級者や白バイの走りを観察していました。
どうやったらああ言う走りが出来るのだろうかと
不思議
になります。

努力しても彼らに追いつけない僕はホゾを噛みます。
やはり、先天的な「センス」がモノを言うのかなぁ。
スラローム走行2
僕は最後まで「2相棒」のパワーに、もて遊ばれていました(笑)。
実質4時間ほどの講習会でしたが、
我流を見直すいい機会、勉強になったと思いますよ。
参加料はタダですしね。また復讐戦に挑みたいですね。


こういった講習会は、どうしても大きいバイクがメインになりがちですが、
小さいバイクだって構わないと思いますよ。

今回のは、京都府警のHPで見つけましたが、他所でもやってますので、
問い合わせてみてはいかがでしょうか。

参加したことが無いなら、1度でもいいので参加してみてください。楽しいですよ。


それにしても、好天に恵まれたおかげで暑かったです。汗ぼとぼとですよ〜。
バイクで走るのも「スポーツ」やなぁって思いますね。


あ、そうそう、言い忘れてましたが、
皆さんのご期待に沿えず、
転倒は1度もしてません(笑)。
全員に手渡された終了証、by京都府警察本部・交通企画課長

しかし、ビデオに写っていた僕の走りは、コーナリングで失速して足を着くシーンなど、見るも無残なものばかりで、
テープを丸ごと処分したくなりました(涙)。


さらに、白バイの模範走行があると思ってたのに、それも無く、
「白バイの模範走行を撮ってくる」ことを条件にビデオカメラを提供してくれた、ゼファー1100の同僚に、
どう言い訳しようか苦慮しています(苦笑)。

僕を助けると思って、ひとつ模範走行を見せてください!と言えばよかったかなぁ。