初詣はゲンツキで
新年おめでとうございます。
皆さんは初詣に行かれましたか。
普段無宗教のわりに、こういうときだけはこぞって神様仏様とか、いやに信仰深くなる都合のいい民族、
それがニポン人。
その象徴が、元旦の主要社寺仏閣の初詣の人出の数に表れています。
京都でいうなら、伏見稲荷ですか。3が日の参拝者数が全国で5位くらいだそうですね。
僕も伏見稲荷へ初詣に行ったことはありますが、あんなモミクチャにされながらお参りしたってご利益なんかありゃしませんよ。
それに、あそこは商売の神様。普通の人が参拝に行くところじゃないです。
同様に、学問の神様の北野天満宮に学生以外が参拝するのもへんですし、
明治時代の記念行事の一環で建造され、たったの築110年しか経ってない平安神宮に詣でて、本当にここには神様がいるのかと思います。
ま、だれもそんな細かいことなど考えてないでしょう。
とりあえずお参りして、(あつかましい内容の)願い事唱えておけばエエか、ぐらいなのかな。
と、すれた考えの僕ですので、当然初詣も とりあえず家の近くの神社に行きました〜、だけの年が多かったのです。
しかし、今年は違う戦法を取ってみようと思い立ちました。
初詣のハシゴをしてみてはどうか?
たくさんの社寺仏閣を渡り歩いてお参りしまくるのも面白いかも。
それでもってご利益も↑UP↑すれば儲けもの。
行ってきました(笑)。
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2006年1月1日14時。LEADにまたがり初詣ツアーの出発です。
京都には超有名な社寺仏閣が多数ありますが、そういうところは「無視リスト」に登録。
マイナーな所を攻めてこそツウというものです。京都市内に社寺は1000もあるんですから行き放題です(笑)。
ところで、このコラムのタイトルについて。
漢字で「原付」だと、すでに僕たちの脳みそに植えつけられている安っぽいイメージが全面的に押し出され、
さらに「なんや、50ccのバイクか」って、下げた目で見られてしまうように感じます。
けれど、カタカナで「ゲンツキ」って書くと、たとえその意味が分からなくても何かしらカッコ良さげな印象を受けますね。
携帯を「ケータイ」とすれば若々しくておしゃれやもんね。
そうやん、なんでもダサそうなものはカタカナで書いたら流行るかも知れへんね。
たとえば、
トージ とか
マルタマチ とか
ナマヤツハシ とか
ダイモンジヤキ(大誤) とか
ブブヅケデモドードスカ? とか
↑京都の古臭いイメージがどっかに行ってしまい、すごくいい感じです(笑)。
では本題へ。
最初に、僕がお参りしたところを全部リストアップしてみました。
上から巡った順です。写真とともにご覧ください。
毘沙門堂 (山科区安朱) アクセスの悪い場所にありながら、 参拝者の数は山科区でも有数(らしい)。 甘酒の接待や、除夜の鐘を撞かせてくれるサービスあり。 |
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行願寺 (中京区・寺町通丸太町下ル) 西国第19番札所。 |
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下御霊神社 (上京区・寺町通丸太町下ル) | |
梨木神社 (上京区・寺町通広小路上ル) 羽子板がおいてあり、はねつきが出来る。 |
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蘆山寺 (上京区・寺町通広小路上ル) 紫式部邸宅遺跡もある。 |
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上御霊神社 (上京区・上御霊通寺町西入ル) | |
阿弥陀寺 (上京区・寺町通寺之内下ル) | |
河合神社 (左京区・御蔭通下鴨本通東入る、下鴨神社境内内) | |
下鴨神社 (左京区・御蔭通下鴨本通東入ル) 世界遺産。本殿は国宝。 正しくは「賀茂御祖神社」という。 1月4日・蹴鞠始め 5月3日・流鏑馬(やぶさめ) 5月15日・葵祭 7月土用丑の日・御手洗祭(みたらいさい) がある。 糺の森(ただすのもり)は、緑の演出が美しい。 |
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田中神社(左京区・御影通東山東入ル) 白いクジャクと普通のクジャクがいる。 |
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狸谷不動院 (左京区・曼殊院道白川東) 交通安全のお札、お祓い(5000円)で有名。 |
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八大神社 (左京区・曼殊院道白川東) |
これだけをたったの3時間で回りました。距離は30km。
原チャの機動力が遺憾なく発揮できたと思います。
初詣も例外なく他府県ナンバーの車の叩き売り状態。
まさか京都に車で帰省してきて、ついでに初詣に来たわけではないでしょう。
学習機能の働かない観光客ばかりです。
有名な社寺仏閣周辺では駐車場の空き待ちの車の長蛇の列、それのせいで渋滞が起こっています。
最初に行った毘沙門は住宅地のはずれにあり、車同士が離合できない箇所があり、にっちもさっちもいきません。
その横を迷惑そうに歩いている健全な参拝者のほうが圧倒的に早く到着できてます(笑)。
車の便利さは京都市内では通用しないって、いい加減に覚えろよな〜!
平成初期のワープロでも A I 搭載(懐)で 一度覚えたことは間違えへんど(笑)。
駐車関係でちょっとしたトラブルも起こっていましたし、
路駐車両には巡回してるパトカーが「こちらは○○○警察署です。道路上に置かれてる車の運転手さん…」と何度も言っていてやかましいし。
LEADの僕は横目でそれを見つつ、
何事もなかったかのように適当な空きスペースにバイクを停めてお参り。
ただ、毘沙門と上御霊神社、下鴨神社は、あまりの参拝待ちのながーい列に嫌気がさして、お参りせずに退散しました。
後ろから急かされてお参りしたかって嬉しくないですもんね。
遅い時間からの出発でしたので、幾つ回れるか未知数でしたけど、思いのほかの数を回れてGOODでした。
このルートの軸になっているのは寺町通です。この通り沿いだけで6ヶ所もあり、初詣ツアーを楽しめます。
財布の肥やしになっていた10円玉や5円玉や1円玉をお賽銭に大放出して拝みまくったので、
今年の僕は仏様や神様のご加護にあふれることでしょう(笑)。