道路の下の「見えない」暴れん坊




お住まいの地域でもありませんか?
何度舗装をし直しても一部分だけくぼむ道路
何度補修してもパラパラと崩れてくる法面(のりめん)。


アレ、何でなんやろう… と思います。



道路の場合は、信号の発進でヤワなアスファルトが荷重に耐えられず凹んだり、
その下にある水道管が漏水していて地盤が緩んでいたり…などと聞いたことがあります。

法面の落石も、地質や地下水の問題が絡んでいるとか なんとかかんとか。




ところで、豪雨が降ると、盛り上がる道路があります。
イェーイ!キャーキャー!ヒューヒュー!…の盛り上がるではありません(極寒)。

物理的にもっこり盛り上がるのです。
今ここで変な想像を働かせた人、僕と同じですね(笑)。




問題の場所は、左京区の東山仁王門交差点で す。



今までに何度も隆起してるんです。
そのたびに道路工事をやり直す…。




隆起を放っておいたら昭和新山みたいに新しい山になるのやろうか?
それとも、この下に化け物でもいて、豪雨のたびに怒り狂ってるのやろうか?
と思ってました。



その「犯人」がついに暴かれたのです。



なんと、道路の下にある下水道に 大量の水が流れ込み、
行き場を失った下水管内の空気が圧縮され、その圧力で地面を押しあげていた
んです。恐るべし空気圧!




最近よく起こる線状降水帯やゲリラ豪雨などで、
下水道に流れ込んだ水がオーバーフローしてマンホールのふたを吹き飛ばす事例がみられますが、

東山仁王門のマンホールは過去の教訓からふたが飛ばないように固定されていて、
空気抜きもあったのに、その許容量もオーバーしたのでは、とのこと。




ということで、さらに空気抜き用のマンホールを増やし万全の対策をとったようです。
おかげで交差点は不自然なマンホールだらけに(笑)。


2022年9月22日
2023年6月14日



ここで、新聞記事を貼っときます。



(C)京都新聞 クリック/タップで拡大表示(1280×720ピクセル、371kB)


記事にありますが、10分間で24mmの降水って 1時間当たり144mmの降り方。
バケツをひっくり返した、なんて表現しますけど、それを通り越した異常事態です。
水害が起こってもおかしくないですやん。



この際、下水道の対策するよりも、お天道様や雷様を買収した方がよいのでは…。



記事引用 京都新聞 2022年9月11日付朝刊