ナンバープレート紆余曲折物語




モーターショーはいうまでもなく新型車

そこにはおっそろしい人だかりが出来ていて肝心の車が良く見えない。


僕はそれらをロクに見ないで、
関連企業などが出展している各種イベントに積極的に顔を出して遊んでいました(笑)。



2015年・東京モーターショーでは、各種イベント・ブースのいくつかは閑古鳥が鳴いていて可哀想なことになっていました。



どの企業にしてもせっかく出展するのだから準備をしてきているはずです。
それなのに、お客さんが来ないなんてあんまりですやん。



案外、そういうところには、興味を惹くものがあるんですよ。



その中のひとつを紹介します。



日本のナンバープレートの歴史です。


現在のナンバープレートが一堂に会していました。







ほとんどがおなじみのものですので、いまさら説明する必要はないと思いますが、
一番下の2枚のナンバーだけ解説を。



左側のは俗に「仮ナンバー」と呼ばれるものですね。

説明には「回送自動車用のナンバープレート」とあります。
登録されていない車を回送のため公道を走らせるときに取り付けるものです。



右側のは「外務省が所管するナンバープレート」

一般車両は陸運局で登録されますが、日本に駐留する外交官が使用する車にはこのナンバーを付けるそうです。
本編と全く関係ありませんが、外交官の身分は国際法で保護されています。
僕が何を言わんとしているのかは、ご自身で調べてください(・∀・)



ちなみに、軽二輪車(250cc未満のバイク)と原付などのナンバープレートが無いのはどうしてでしょうか( ̄皿 ̄#)ノ




ま、いいです。本題は次ですから。



ナンバープレートが今の形になるまでには紆余曲折がありまして、様々な形がありました。
それを僕と一緒に追ってみませんか。







左側上部から、古い順に並べました。

道路運送車両法施行前
(昭和26(1951)年以前)
昭和26(1951)年8月16日運輸省令
第74号(S26.7.1施行)

東京都で使用された自家用車
昭和26年8月16日運輸省令
第74号(S26.7.1施行)

群馬県で使用された自家用車
昭和26年8月16日運輸省令
第74号(S26.7.1施行)

外国軍人軍属用
昭和26年8月16日運輸省令
第74号(S26.7.1施行)

東京都で使用された自家用車
昭和26年8月16日運輸省令
第74号(S26.7.1施行)

外国軍人軍属用
昭和26年8月16日運輸省令
第74号(S26.7.1施行)

一般外国人用
昭和30(1955)年3月28日運輸省令
第7号同日施行

ひらがな文字の使用開始
東京都で使用された自家用自動車
昭和30年3月28日運輸省令
第7号同日施行

ひらがな文字の使用開始
東京都で使用された事業用自動車
昭和33(1958)年9月25日運輸省令
第40号(S33.10.15施行)

駐留軍人、軍属の私有車
関税免除車
昭和36(1961)年12月19日運輸省令
第61号(S37(1962).2.15施行)

東京都に使用の本拠を有する自動車の表示
品(川)、足(立)、練(馬)、多(摩)の文字を使用
昭和37(1962)年4月16日運輸省令
第20号(S37.8.16施行)

大型標板の新設および
番号の中央にハイフン(−)標示
昭和37年4月16日運輸省令
第20号(S37.8.16施行)

大型標板の新設および
番号の中央にハイフン(−)標示

関税非免除車
昭和39(1964)年10月22日運輸省令
第77号(同日施行)

陸運事務所等の所在地標示に変更
昭和42(1967)年9月25日運輸省令
第70号(同日施行)

車種別分類番号が2桁に変更
琉球政府(昭和47(1972)年5月14日以前)時代の
沖縄県(本島)のプレート(自家用)
琉球政府(昭和47年5月14日以前)時代の
沖縄県(与那国島)のプレート(事業用)

(所蔵:トヨタ博物館)



こうやって見ると、なかなか色々なものが存在していたんやなぁと興味深く見ていました。

個人的には琉球政府のナンバーはアメリカに占領されていた影響で日本のものとはまったく違いますね。
バイクのナンバーはどうなっていたんでしょうか…。




この先、ナンバープレートはどのように進化(変化)していくのでしょうね。