ジャパニーズ・フルサイズ



先日モデルチェンジした「カローラ」と名の付く車が3ナンバー化し、街中を走っているのを見かけました。
ニホンが誇る小型車の雄である、超ロングセラーのトヨタ・カローラが。





↑トヨタHPより



それにしても、3ナンバーの車が増えましたね。


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よく、5ナンバー車とか3ナンバー車とかいいますけど、実際何が違うんでしょう?


車のナンバープレートの







地名の右側に記載される3桁の数字のうち「百の位の数字」がそれです。
車両法によって区分されていまして、車両の種別により0〜9までの10種類に区別されています。


そのうち、

5ナンバー車(後釜の「7ナンバー」も含む)は、

長さ×幅×高さ= 4700×1700×2000(mm)以下
排気量2000cc未満のガソリンエンジン
(※ディーゼル車は排気量による制限無し)


これをひとつでも越えた車が3ナンバーとなります。


これまで5ナンバーだった「カローラ」は、幅が1695→1790mmとなり、3ナンバーに変わったというわけです。

(余談ですが、トラック等の貨物車の4ナンバーと1ナンバーの違いも同様)




昭和時代までは、
3ナンバー車は 購入時に23%の物品税が、
自動車税は最低でも8万1500円〜、

と尋常じゃない額の課税がなされる…そういう時代がありました。


ちなみに、5ナンバー車は物品税が18%、自動車税が1500cc超2000cc未満で3万9500円…自動車税は今も昔も同額。
(これでも税金が高いとは感じますが)


両者にはこんなにも差があったため、ほとんどの国産車は5ナンバーの枠に収まっていました。
国産車の最高級クラスに位置するクラウンですら5ナンバー仕様があったほどですからね。



ですので、特に運転歴の長い方の中には3ナンバーが「贅沢車」のイメージが今も根強く残っています。
だから、5ナンバー枠 目いっぱいの車体が 事実上「ジャパニーズ・フルサイズ」だったんですね。
この言葉は受け売りです(汗)。




平成に入った1989年に消費税が導入されたのを機に物品税は廃止され、
自動車税も排気量で区分されるだけに変更されました。

現在も残っている両者の維持費の差といえば、車検の検査手数料くらいなもので、
それも、3ナンバーが1800円、5ナンバーが1700円と100円違うだけ。



これにより、実質的に車体サイズにこだわる必要がなくなり、3ナンバー車が増えることとなりました。
5ナンバー枠に入りそうなサイズに見えるのに3ナンバーをつけている車の大半は、
長さや排気量ではなく、幅が1700mmを超えているだけ
。しかもちょっぴり。

たとえば、トヨタのノア/ヴォクシーや、ホンダのステップワゴン、日産のセレナのように
5ナンバーと3ナンバーの両仕様がある車の違いは
フェンダーやエアロパーツが張り出しているか否かだけの差。



高速走行時やコーナリング時に車体を安定させるため、幅の広いタイヤを履かせたい…としましょう。
そのまま5ナンバー枠に収めようとするとタイヤの幅の分 車室が狭くなってしまうので、
幅を広げてタイヤを外側に追いだしてしまうのが最近の主流。

特に高速走行が多い欧州車はその傾向が強いですね。俗に「ワイド&ロー」というやつです。

そういうわけで、ニホンに入ってきている外車は ほぼすべて3ナンバーになっていますし、
世界で売ってる「グローバルモデル」の日本車も普通に3ナンバーです。
「カローラ」もそのひとつ。


だいたい、車両法上の呼称は、
3ナンバーが「普通自動車」で、5ナンバーは「小型自動車」なんですよね〜。


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ですけど、その感覚をニホンにもってきてしまうのは いささか無理があるのではと思うんです。


道路事情が良くなっているとはいえ、道幅の狭い幹線道路や5ナンバー基準で枠が引いてある駐車場、いくらでもありますやん。
デカい車同士で離合できず難儀してたり、駐車枠に上手く収まらずに何度も切り返しているシーン、幾度となく見てますからね。



僕は個人的に車のサイズには こだわって欲しいです。
決められた「ジャパニーズ・フルサイズ」の枠の中でどこまで出来るか、に
メーカーとして、技術者として挑戦し続けてもらいたいのが本音。

「世界基準」は決して「ニホン基準」とイコールではないのですから。


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えっ、3ナンバー仕様の「カローラ」第一号車は「カローラ・ルミオン」ではないのか、って?

(∩ ゚д゚) アーアーきこえなーい