○い車を□くする
車の形のお話。
比較するのは、昭和末期から平成初頭の底なしの好景気だったバブリー時代と、昨今。
昔の車って、いわゆるカクカクした姿かたちで、車としての威厳があったと思うんです。
僕が思う代表車は、トヨタの初代ソアラです。あのスタイルがたまらなく、いい。
それが何ですか。最終型となったソアラ…じゃない、レクサスSCは。
ナメクジのようにヌルヌルしてますやん(笑)。
御多分にもれず、今の車って、みーんなボディの角がないですよね。
つるんとしているというか、豆腐の角より柔らかそうというか、抱き枕みたいというか…。
そんなゆる〜い車体デザインに喝を入れる車が登場しました。
こちらです。
スズキ往年のオフロード車、ジムニーですよ。
原型は、1960年代に軽自動車メーカー「ホープ自動車」(すでに倒産)が発売した4WDの車。
経営規模が小さいため自社での生産を断念し、製造権をスズキに譲渡。
「小さいジープ型の車(ジープ+ミニ)」が車名の由来だそうで、
1970(昭和45)年にデビューしました。
現行は2018(平成30)年にフルモデルチェンジした4代目です。
世界190以上の国と地域で販売されています。
砂漠仕様や消防仕様もあるそうですよ。
見てください、色もさることながら、このカクカクボディ具合を!
どんな悪路でもグイグイ疾走しそう(ダジャレではない)ですよね。
ジムニーは軽仕様がベースですが、
車台はそのままで1500ccのエンジンを搭載し、
オーバーフェンダー&ワイドタイヤをまとった5ナンバー仕様(ジムニーシエラ)もあります。
ジムニー(左)と、ジムニーシエラ
チューニングメーカー、WALDの手にかかったら、ジムニー(シエラ)だってこの通り。
ベンツのオフロードモデル・Gクラスも圧倒です。コレ欲しい。
ちなみに、先代モデルはこちら。
見比べると、なんだか弱っちく感じます。
ちょっとワダチにタイヤをとられただけでもゴロンとコケて、ガケ下に落っこちてしまいそうですやん(笑)。
やっぱ角を取ってしまうとアカンな。
そういうわけで、四角いジムニーの後を追うカクカクボディ車の復活を期待しています(笑)。
参考記事:毎日新聞 2020年7月21日付朝刊