もしもしカメよ〜カメさんよ〜♪




↓写真は、仕事で乗っていた三菱ふそうの2トン車 「キャンター」のメーターパネルです。





この手の乗り物って簡素なイメージがありますが、
インパネ周辺などは車体に似合わず結構凝ってきています。



液晶パネルを搭載し、走行状況をマルチに表示できるようになってまして、情報量が豊富になりました。
ただ、操作感はいまひとつ。4つある操作ボタンのどれを押したらどの表示がなされるのか、分かりづらくて…。
そこまでは乗用車に追いつけなかったか、三菱ふそうも(笑)。




様々な表示がされるメーターパネルの各種警告灯のマークのなかにある、
奇妙なマークに目が留まりました。


下の写真の中央付近、黄色い矢印の先にご注目ください。






点灯こそしていませんが、そのシルエットは、どこをどう見ても、動物のカメやなぁ。
カメにしか見えへんよなぁ。
なんでこんなマークが存在するのんやろう。



そのことを同僚に言うと、



「えいまるさんが運転してるときに点灯するんでしょ」



何ちゅうことを言うねん。
おれの運転中ならウサギのマークが点くに決まってるやろ
 (゚Д゚#) 殺しますよ(フリーザ様)。

とは言うものの、ふざけたことを抜かす同僚に手を掛ける事など出来ない僕は、
八つ当たりにハンドルをドツくのがお約束なのですが orz




しかし気になる。



実際にカメのマークが点灯したことはないし、僕の運転に問題があって点くものではなさそうや。

取扱説明書を見ても、カメのマークについて全く触れていない。

では、カメのマークは一体何のためにあるのか?
こういうときは、その道のプロに聞くに限る。




早速、三菱ふそうのお客様センターに電話しました。



電話の向こうのオペレーター嬢に、カメのマークについて質問。
その際に車種特定のため車台番号を聞くのはいいとして、
僕の勤め先まで訊いてくる
のは、やっぱ運送業界を意識したメーカーの性なんですかねぇ。

で、オペレーター嬢の返答は意外なものでした。




「その様な表示は存在しません」




は?ウソこけ〜。トリセツと同じ返答するんじゃねーよ!!(標準語) (゚д゚メ)



現におれはトラックの運転席から問題のメーターパネルを見ながら電話してるんやど。
無いはずが無いやろ。



それでは、純正では存在しないカメのマークが、おれ専用に設えられてるってことになるやないか。
そんなことは断固絶対金輪際認めへん!!!



頭に血が上って血圧がレッドゾーンに届く勢いなのを鎮めながら、しつこく主張します。


すると、オペレーター嬢も僕の押しに屈したのか、
「詳しくお調べしますので、折り返しお電話いたします」

一旦休戦となりました。




しかし、あのカメは何が言いたいのやろう…。

悶々とした気分のまま、昼休みの時間が刻一刻と過ぎていきます。




しばらくして、不意に携帯が鳴りました。電話の主は件のオペレータ嬢。

そして、彼女は先ほどとは異なる回答を言ったのです。




「たいへんお待たせいたしました。
カメのマークについてですが、
ハイブリッド仕様車のモーター出力が制限されているときに点灯するものでした」




つまり、カメは、同僚が言ったように「遅い」の代名詞だったのです。
そして僕の乗ってるトラックで点灯しないのは、ハイブリッド仕様ではなく、普通のディーゼル車だったからと判明。



要は、メーターパネルは各仕様に拠らず1種類で使いまわしていたんです。



ハイブリッド仕様のトリセツを見る機会がありましたので、そのページの写真を貼り付けときますね。










そのトリセツは、カメのマークの説明ページの隅が折ってありました。
やはり気になる項目やった訳ですね(笑)。


どうやら、メーカーを問わず、モーターで駆動する車には、同様の警告としてカメのマークが存在するようです。



これで僕は腑に落ちましたが、同僚にそのことを伝えると つまらなさそうな顔をしたので、
本気で 戦闘力530000(フリーザ様)で殺したろうと思ったのは、ここだけの話にしてください(笑)。




「遅い」の代名詞としてカメを使うのは確かに分かり易いですが、
ウサギとの駆けっこ競争では勝つんですよ。