目立つ唐草模様
スクープ。
他社を出し抜いた報道。と辞書に書いてありました(笑)。
開発中の宇宙船から公僕の賭けマージャンまで、
ま〜古今東西様々な極秘情報・未発表情報を何とかして手に入れようと追いかけてる人たち…、
スクープハンターがいますよね。
彼らは、茂みで蚊に噛まれながら身を潜めたり、暗闇でお化けに睨まれたり(笑)しながら
対象者と付かず離れず行動したりして、決定的瞬間に備える…、探偵みたいですやん(笑)。
他人事はいえ大変やなぁと思います。
それらスクープの独占入手に成功した人は、
そういう情報を欲している人たち(僕たち一般人のことですが)の心を満たしてくれ、
また、それを各種メディアに売ることにより一攫千金を得ることも夢ではありません。
内容によっては名声をも手に出来るかもしれません。
さて、交通社会に目を向けてみると、ここにも極秘情報がゴロゴロしています。
何かって?そりゃ新型車の情報でしょう。
新型車を販売するためには、国による形式認定を受けなければなりませんし、そのためには試作車で走る必要もあります。
僕がよく見ている「Response」(https://response.jp/)という自動車系のニュースサイトには、
しばしばそのスクープ写真が載ります。
が、その写真は総じて異質なのです。
こんな風に。
必ずと言っていいほど車体が白黒の唐草模様に覆われているからです。
なにコレ?かえって目立ってますやん(笑)。
地味な色にしておけば気づかれにくいものを、どうしてこんなに人目を引くようなことをしちゃうのでしょう?
これじゃあ、撮影してくださいと言わんばかりですやん(笑)。
ですが、このデザインには理由があるんです。
▽唐草模様にすることで、目が錯覚を起こし造形が分かりにくくなる
▽写真にもきれいに写らない
…だそうです。
唐草模様と言うとドロボウさんが背負ってる風呂敷のイメージが強いのですが、
車社会でも唐草模様はドロボウさんよろしく隠密行動に向いているようです(笑)。
で、ご紹介したシビック・タイプRは鈴鹿サーキットでのものですが、
この手の新型車スクープ写真は横長のナンバープレートがつけられているんですよね。
つまり、ヨーロッパの公道で撮られたものが大半のようで、ニホン国内で撮られたものがほとんどありません。
ニホンでも唐草模様の車が見たいなぁ。
記事引用:Honda Magazine 2020 Winter (本田技研工業 刊)