軽自動車税の受難




僕の普段のお喋りの話題にはタブーにしている内容が3つあります。

それは、政治、宗教、それから野球(笑)。

この3つはお好みが強く分かれるところなので、うっかり口を滑らせて険悪ムードになるのを避けておこうかと。



たとえば、
僕の職場には熱烈な阪神ファンと熱烈な巨人ファンが数多いまして、
仕事を休んでまで甲子園のライトスタンドや、レフトスタンド上段の隅っこの「敵陣」へ出撃している輩も少なくないですからね。

直接対決の試合前や翌朝などは、職場のロッカールームでそれぞれのファン同士が壮絶なケナシアイをしてますし(笑)。


そういう光景をシーズン中は幾度となく見せられてきたので、
わざわざ自ら火の粉を浴びるような発言をしたくない…そういうスタンスを貫いています。

え?僕がどこの野球チームのファンかって?そんなの極秘ですがな(笑)。




…と書いていきましたが、今日のコラムはそのタブーを犯します。

さすがに黙ってられへんねん。


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2017年に消費税が10%に上げられる(※コラム公開後に再延期されました)のと引き換えに、
2013年現在、登録車(軽自動車以外の車)で5%(消費税8%時は3%へ軽減)
軽自動車で3%
(消費税8%時は2%へ軽減)の課税をされている
自動車取得税
(以後「取得税」)を廃止することが決まっています。

車を買うのに消費税と取得税の両方が課税され、税負担が大きいから…というのが理由です。



しかしながら、消費税は国税なのに対して、取得税は地方税であり、
地方の財源が減ってしまう問題が発生します。


そこで、政府与党は
同じく地方税である軽自動車税の引き上げで帳尻を合わせようと検討し始めました。



排気量660cc未満の軽自動車(以後「軽四」)に課税される軽自動車税は、
2013年現在、自家用で年額7200円、貨物で年額4000円。

それを大幅に増額しようというのです。



確かに、登録車に課税される自動車税は、最低でも2万9500円なので、
両者の差が大きすぎるのを是正しようというのなら分からんでもないです。
車自体の基本的な性能差は排気量を除けば大した差はないと思いますし。




車が高価だったその昔に、家庭への普及に一役買う目的で生み出された軽四の役割は、
今や十分に果たされていると思います。でも、なくてはならない存在です。
僕の職場でも、京都市内の狭い路地を縦横無尽に走れるようにと軽トラが大活躍してますもんね。



政府与党の調整の結果、軽四の軽自動車税は2015年4月以降に購入の新車に限り
自家用が1.5倍の1万800円、
貨物が1.25倍の5000円に増税
されます。


既に所有している車や中古車の場合は今までどおりの税額です。
 ただし、2016年以降、車齢13年超の軽四(自家用)は
 軽自動車税が12900円へと更に増税
になります。



スズキの会長が怒ってたやん。「弱いものいじめ」やと。
多少の増税なら致し方ないかもしれませんが、このようなインフレ増税してしまうと反感を買うだけやど。




さらに、更にハラワタが煮えくり返るような内容の記事が新聞の1面にでかでかと載ったのです。

軽自動車税が課税されるのは軽四だけではないんやと思い出したわ。









同じ軽自動車税のくくりである、バイクまで増税とか抜かしやがりましたぜ!
これじゃあ、ただのトバッチリやがな。



こちらも調整の結果、
現行(2013年現在)の1.5倍かつ最低税額が2000円と決定しましたので、


2016年以降は、
250cc超のバイクは 4000円→6000円に、
90cc未満のバイクは 一律2000円に増税
となります。



ただし、増税が新車に限られる軽四と違い、

バイクは新車・中古車・既に所有しているに関係なく 全て増税!!




排気量の大きいバイクは趣味性が強い。
おれの「2相棒」なんて単なる自己満足の贅沢な乗り物やし、そういうものに対しては盛大に増税されても構わへんよ。



けれど、小さいバイクは日常の足やろ。それを大幅に増税するとか正気の沙汰やないで。

原付(50cc)の税額1000円が2000円になったとしても、たかが1000円UPのことやけど、
それで目くじらを立ててるのと違う。
倍にハネ上げることに怒ってるんや。



センセイ方はお金持ってるやろうから 高級車に乗ってるし、
庶民の足である軽四やバイクなどおおかた他人事なんやろうよ。



自分らの首を絞めるようなことは絶対といっていいほど行わない。
「取れるところから取ったれ」って顔に書いてあるわ。




数年前にも好き勝手なことをして、後は野となれ山となれでトンズラした同じ政党の為政者がいたけれど、
また同じことをされてるんやで。いや、今の方がむやみに強気なだけタチが悪いわ。



選挙で大勝し、絶対安定多数の今の政府与党は、次の衆議院選挙があるあと2年余りは安泰やし、
この先も好き放題やらかしてくれるやろうな。




軽自動車税の怨み、どのようにして晴らしてくれようか… (-_-x)



参考資料:
京都新聞 2013年12月6日付、11日付夕刊
JAF Mate 2014年5月号