鉛 → リチウムイオン




我が家で何かと重宝しているシグナスのバッテリーが逝ってしまい、
セルモーターが回らなくなってしまいました。



小型スクーターの場合、
セルモーターとキックペダルの両方が搭載されていることが多く、
バッテリーが上がってもキックスタートでエンジンが始動出来る
ようになっています。
これは利便性向上のためです。



ところが、125ccともなると、足の力を使ってもクランクを回すのに多少の力とコツが必要で、
キックペダルの踏み込みも心なしか重い。

僕が乗るだけならまだしも、家の者も乗りますのでやっぱりセルモータのほうが良い



というわけで、近所のバイク用品店へバッテリーを買いに行きました。予算1万円で。



店でバッテリーを選んでもらうと、純正品のGSユアサの物は値段が2万円!!予算の倍やん orz



2008年ごろだったか、海外情勢の不安定からバッテリーの値段が1年間で5回も値上がりしたことがあり、
今でも高値で推移していたのです。


車用のそれと違い、バイク用は設置できるスペースが狭いことから、
小型で高性能なんだそうです。だからもともと高かったのに、さらに高くなってしまった、と。



とはいえ、さすがにお弁当箱大のサイズの物体に2万円はキツい。
汎用品とか他の物はないのかと訊くと、店員さんがいいものがありますよ〜と、違う種類のバッテリーを勧めてきたのです。



それがこれでした。










リチウムイオンのバッテリー
聞いたことがあると思います。そう、携帯電話に使われているアレです。
性能が上がり、バイクのバッテリーとして使えるほどになりました。



バッテリーと言うと、鉛を使ったものが一般的ですが、
筋トレ用のダンベルのように重いし、電解液に希硫酸を使っているので劇物指定されていて
扱いが厄介な代物(特に廃棄時)です。

(ごみ収集の日に出したらアカンよ〜。販売店で引き取ってもらってくださ〜い)



それに比べ、リチウムイオンだと小型でハイパワーを出せます。
バッテリーケースは純正品に合わせて作ってあるダミーで、中身はスカスカなんだそうです。



上に載せた写真の通り、たったの640gしかありません♪
これだけでも相当なバイクの軽量化が出来ますよ♪♪

そして、安い。本体価格が1万2800円程度でした。

わざわざ重くて値段の張る純正の鉛バッテリーを買う必要などどこにあるのか。

即決でリチウムイオンを買いました。




早速シグナスに取り付けると、セルの回りが鋭くなり、バッテリー上がりの心配もなくなりました。
これで再び快適なスクーターライフを送れそうです。





テスターを当てなくても、バッテリーの状態がわかる機能つきです。



ただ、後付けの電装品を装着していると使用できない場合があるとのことで、
その場合は従来の鉛バッテリーを使って欲しいとのことでした。



あと、純正品ではないので、バッテリー自体のサイズが微妙に違うことにも注意。

シグナスの場合、奥行きが純正より1mm長いために、バッテリーをしまうフタが閉まらなくなってしまい
ガムテープでフタを押さえることに… orz




さ、貴方はどっちのバッテリーにする?!



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このリチウムイオンバッテリーを装着してわずか1か月後にシグナス自体が逝ってしまい廃車に orz
さすがにバッテリーがもったいないので取り外して家で保管していました。



そしてちょうど7年後、次に乗り換えた同じ型のシグナスのバッテリーが寿命を迎えたときに、
家で眠っていたリチウムイオンバッテリーのことを思い出したんです。


さすがに7年も放置してあるバッテリーが使えるはずがなかろう。スマホのリチウムイオンもそんなに持たないし。
と思いながらも、バッテリー状態を見ると「フル充電」の表示
もしかしたら…、とシグナスにつなぎ、恐る恐るスタートボタンを押すと、セルモーターが回りエンジンが始動できました!!
こんなに長期間放置しても、バッテリーの性能を維持できたんです。リチウムイオンすごい!



おかげで、余計な出費をせず快適にシグナスに乗っていますよ。
ただし、バッテリーボックスのフタはやはり閉まりきらず、テープで押さえてあります orz