かめんらいだ〜のおにーちゃん



バイク乗りをやっていると、老若男女からさまざまな目で見られることかと思います。
ピカピカのバイクに羨望のまなざしを受けたり、爆音立てて迷惑そうな顔をされたり。



そんな中、心強い味方に遭遇したときのことをお話します。


それは、誰か。



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気持ちよくバイクで走ってると、自分に集中する彼らの視線に気づいたことがあります。
前を走る車のリアウィンドウに張り付いて手を振ってくることもあるでしょう。


沖縄でボロいレンタルバイクで走ってるときだって、
学校帰りのランドセル背負った彼らが「あ、バイクだ」と指差して羨ましそうな視線を送ってきました。


これ、大きなバイクの特権かと思っていたら、


腐れ縁「真宗Jr」と僕が原チャ2台並べて琵琶湖岸をチマチマ走ってたときだって、
横を抜いていく車から少年野球の坊主頭の子たちが盛んに声をかけてきたこともありました。


あまり排気量は関係ないのかも。
彼らの年齢から考えても性能などわかりっこないでしょうし、やはり見た目重視なんでしょうね。


そう、小さな彼らにとって、バイクに乗る、おにーちゃん おねーちゃんは カッコイイのです。
子供たちには車よりバイクのほうがカッコよく映るのです。
それなりにバイク乗りらしいスタイルをして街中を流せば、僕たちは一躍ヒーローに。



こんな役得、なかなか無いですよ。



僕たちに声援がかかれば、当然それに応えてあげなければなりません。それでこそ「ヒーロー」です。
簡単にピースをしたり、敬礼をしてあげるだけでも、とっても喜んでいただけます。
けれど、そればっかりしてるのでは面白くない。



今の子供たちのバイク人気は「仮面ライダー」の影響も手伝っているのでしょう。


今やってるのは「仮面ライダー響鬼(ヒビキ)」ですね。
変身ポーズなんかしてあげると、僕たちの株価は急上昇間違いナシ。
と、いうわけでレンタルビデオ屋にすっ飛んでいって、「響鬼」のDVDを借りてきました。



ジャケットを手に取った瞬間、僕の顔がわずかにゆがみました。

誰、これ?
仮面ライダーといえばバッタ人間のアレじゃなかったっけ?


そこには、僕の知っている「仮面ライダー」とは全く違うキャラクターが写っていたからです。


クウガだの、アギトだの、龍騎(リュウキ)だの、555(ファイズ)だの、剣(ブレイド)だの、
そして最新版(2005年10月現在)の響鬼だの…。
平成の世の中には、昭和時代に活躍したV3とかBLACKとかですら時代遅れでした。
響鬼は今までのシリーズとは一線を化していて、どっちかというと忍者っぽいです。
初期では「ライダー」のクセにバイクも出てこないし。(第25話からバイク「凱火」が出てくるらしい。そこまでまだ観てない)



こんなカッコよすぎる仮面ライダーは仮面ライダーじゃない!!



僕には「仮面ライダー」の名を借りただけの別なキャラクターに見えて仕方がないのですが、
「変身ポーズ」をキメて子供らの人気をかっさらうには致し方ない。



DVDを観て響鬼のポーズをつぶさに観察しました。
部屋で一人でポーズをキメる練習をしてる姿だけは、絶対に他人に見られたくないわ(笑)。

その甲斐あって、ぎこちないながらも それなりにポーズが出来るようになりました。
あとは、その成果を試すチャンス到来を待つだけや。


これでバイク乗りのポイント大幅アップやな。


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我が家の隣に住む男の子が小学校低学年だったころ、
僕がバイクで仕事から帰ってくるたびに「仮面ライダーのお兄ちゃんが帰ってきた!」と喜んで言っていたそうです。
男の子の母親からそう聞かされました。


それをふまえた上で、

「いやぁ、照れるなぁ(*^_^*)
こうなったらメットも『仮面ライダー』カラーに塗装しちゃおっかな〜♪」


↑と、僕の親友、K隊長にメールを送ってみたところ、
返事には一言、




「メットは、脱がないでね。」




(ノ ゚Д゚)ノ ==== ┻┻