小さなトランポ




車でバイクを運びたい。


思い浮かぶシチュエーションは、
ナンバーがついていないレース車両の運搬だったり、故障車の運搬だったり(複数回経験済 orz)。



その際に使う車の定番はトヨタのハイエースですね。
天候に関係なくバイクや荷物を快適に運べますし。
ま、バイクに限らず、大きなものを運ぶのには最適な、よく出来た車だと思います。


こういう使い方をする車は俗に「トランポ」と呼びます。トランスポーター(transporter)の略ですね。



でも、ハイエースは いかんせん車体がデカい
標準仕様は5ナンバー枠 目いっぱいに収まっていますけど、実物を見るとやはりデカい。

無骨だった車体のデザインは多少スマートになり「貨物車」らしさを脱したけれど、
白・黒・シルバーなどカラーリングが地味なまま。
それに、値段が妙に高い。


なので、プライベートで使うのには難が…。



もっと小さく、もっと安く、もっとカラフルな車でバイクを運べないものか。

そこに登場したのがこの車です。


 









ホンダが放つ軽自動車「Nシリーズ」の貨物仕様、「N−VAN」です。
なんと、軽なのにバイクが載る!トランポに化けるんですよ。



積載を稼ぐために工夫がされています。



ひとつが、左側がセンターピラーレス





普通の車は、助手席と後部座席のドアの間に屋根や車体を支える支柱(ピラー)がありますが、N−VANにはありません。
これにより、後ろ(リアゲート)からだけでなく、横側からも荷物の出し入れが容易に出来ます。


それから、後部座席だけでなく、助手席までダイブインし、広大なフラット空間が生まれる
(上の写真はその状態にしてあります)
貨物車は一人で乗ることが多いので、こういう割り切り方をした、と。


他にも、運転しやすいように、三角窓も無く、ターボ仕様は軽とは思えないほどキビキビ走ります。

 

 

(↑左:N−VAN、右:N−BOX(参考))



でも、やっぱり良かったのは、貨物車っぽくない外観(出来るなら、N−BOXのデザインで造って欲しかった)
そして、カラフル。写真のモデルは濃い紫です。




(左:N−VAN、右:N−BOX)





(左:N−BOX、右:N−VAN)



インテリアも黒で統一されていて貨物車っぽくなく◎。
ただ、ホイールだけが鉄チンで地味ですので、適当なアルミホイールを履きかえれば引き締まると思いますよ。



これをディーラーへ見に行ったのは、発売2日目でしたが、さっそく熱心に商談してるお客さんがいました。
やはり興味津々の人はいるもんなんですね。



僕もチョッピリ試乗させてもらいましたが、エエ感じでしたよ。
そういうわけで、コンパクトで維持費も安い軽トランポ、僕も欲しくなりました(笑)。




ただ、ドアを閉めると「バン!」と派手な音が。
さすがNシリーズ唯一の貨物車。音なんて気にしてへんな。
「N−バン!」に改称したらどうやろ?(笑)