間違いだらけの○○○…



タイトルコールだけで「徳大寺有恒」(とくだいじ・ありつね)氏が出てきた貴方向けです(笑)。


1976(昭和51)年から今年(2015(平成27)年)まで、
毎年だったり飛び飛びだったり年2回出たりしながら刊行され続けてきた
「間違いだらけのクルマ選び」という自動車評論本


かの筆者であり、モータージャーナリストなのが徳大寺氏です。
彼が昨年(2014年)に亡くなりましたので、今後はどうなるのか不透明です。




本屋で手に取られた方も少なくないと思いますが、知らない方むけに簡単に解説すると、
この本はそのタイトルどおり、各メーカーの車を歯に衣着せず論評するというもので、

メーカー等にコビを売るかのごとくメリットばかりを強調する、
いわゆる「提灯記事」(ちょうちんきじ)とは対極をなす内容です。




ちなみに、かつて僕が欲しいと思っていた車も遠慮なくボロカスに書かれてましたからね。
参考程度に…と読んでも、あれだけ酷評されると凹みます。
まぁね、人が書いた文章に完全中立なんてありえない(僕も含めて)ので、氏の好みもチラチラ見られます。


もし読んだことがなければ、本屋さんか図書館で手に取ってみてください。
真正面から捉えるのではなく、そういう視点もあるのかと軽く読むのがいいです。




なお、氏が著書の中で最もコストパフォーマンスのいい車の選び方として提唱していたのは
「8年落ちくらいのトヨタの高級セダンを買って乗りつぶすこと」らしいです。

古くても腐っても高級車なので、細部までキチンと造ってあり、耐久性がある。
上質なインテリアで乗り心地がいいし、排気量もあるので走りもいい燃費もそこそこ
そして安い(←ここ大事(笑))。


って、高級車・セダン・トヨタでは僕の嫌いな要素が揃い踏みやがな orz



…と、つらつらと書いてきましたが、本題はここからです。

新聞の風刺画で、2015年向けの同名のパロディーが掲載されていました。







一応書いておきましょうかね。


トヨタ初の女性役員(アメリカ人)は麻薬成分を含む錠剤を密輸したとして逮捕され、就任3ヶ月で退任。

タカタのエアバッグが作動時に金属片が飛び散る恐れがあり、各国でリコール。その台数は1700万台以上とか。

東洋ゴムの建物免震用のゴムの性能の偽装問題。データを改ざんしてまで国の認定を取得していました。

白バイが火事になりリコールへ。

交通違反をもみ消す代わりに違反者が経営している風俗店を無償で(以下略)。




世の中間違いだらけですね。
この有様じゃ乗り物一つ買うだけでも「真正面から捉えられず」疑心暗鬼になってしまうのは僕の考えすぎでしょうか。



記事引用:毎日新聞 2015年6月27日付朝刊