マルチリンガル救急車




ピーポーピーポー ピーポーピーポー…



街中に響き渡る、緊急を知らせるサイレンのなかでも、最もよく耳にするのは救急車のものではないでしょうか。
毎日どこかしらで聞こえてきますね。


それもそのはず、救急車の出動回数は、他の緊急車両と比べてもブッチギリで多いんですから。
救急車のサイレンは あまりにもよく聞くので、街中に流れるBGMみたいになってますやん。
そういう僕も傷病者として2回乗せられました。その節はご迷惑をおかけいたしました (^_^;)




逆に、それ以外の、たま〜にしか聞かない緊急車両のサイレン…、
たとえば、パトカーや消防車などのものが聞こえると、音源の方向に耳が向くでしょ。
それだけではなく、興味や好奇心も向くと思いますが(笑)。




そんな緊急車両は、赤色灯とサイレンをセットで作動させているときに限って緊急走行扱いとなり、
道路交通法の一部を免除されます。


周囲の一般車両は停車するなどして緊急走行している車に道を譲らなくてはならないため、緊急車両は最優先で走ることが出来ます。
最もわかりやすい「免除」は、信号を守らなくてもいい…そう、赤信号を無視して突っ切っても構わない、ですね。


長い赤信号に捕まっている僕たちを尻目に、ピーポーピーポー鳴らしながら赤信号の交差点に入っていく緊急車両を
「エエなぁ〜」という目で見つめてしまう僕がいるわけです(汗)。



僕の意見はどうでもいいんです ( ̄^ ̄)凸



緊急車両は一刻一秒をあらそう事態に直面しているわけですから、悠長なことをして大事に至ったら大変ですもんね。

ま、僕たち日本に住まう人々は緊急車両の位置付けを分かっていますのでいいのですが、
その急いでいる様が伝わらない人たちがいるというのです。


それは、外国人観光客です。
サイレンの音は違えど緊急走行は世界共通と思うんですけど、とにかく一部の人には伝わらなくて難儀をするそうです。



そこで、こんな取り組みが始まりました。







京都外国語大学の学生さん2人が
「救急車が通ります、道を開けてください」
「救急車が左折します。ご注意ください」
の2パターンを3ヶ国語で吹き込んで、
嵐山の渡月橋から天龍寺に向かう道で効果を検証
したとのこと。


アナウンスを聞いた外国人観光客にも「意味がはっきり分かった」と好評だったそうですよ。

京都は多数の外国人観光客をお迎えしていますので、こういう取り組みは積極的に行えばいいと思いますわ。

って言うか、サイレンを鳴らしてる車両に気付いたら、道を開けようね。




記事引用:毎日新聞 2017年11月2日付朝刊
記事参考:京都新聞 2017年11月2日付朝刊