6m道路から消えた中央線




このたび、京都市北区の新町通の玄以(げんい)〜北大路間において、中央線がなくなりました。



道幅が6m以上の対面通行の道には、車線を区切るための中央線が引かれます。
俗に「6m道路」と呼ばれるものは、いわゆる広い道と狭い道の境界に当たるといったところですね。





↑6m道路の例(京都市北区・今宮通新町東入)



ただ道幅が6mだと、車同士がスムーズに離合できるギリギリのため、
車線確保のために路肩や路側帯が無かったり、ほとんど無いことも少なくないんですよね〜。
(上の今宮通にしても路側帯がないですし)



そして、道幅が狭くても中央線があることで車線が完全に分離されるために、車はスピードを出しがちです。
多くの場合、これらの道は生活道路のため、車だけではなく、歩行者や自転車も行き交います。
これでは危ないですよね。




ならば、中央線を消してしまおう!



↑新町今宮交差点、南行。物理的に白線が削ってあります。
(道路中央の色の濃い部分。以下の写真も同様)




すると、不思議なことに、
対面通行であっても中央線がないだけで自然と道の中央を走るようになるんです。
そうなると、対向車を避ける必要が生じるためスピードが落ち、運転も慎重になります。


 



信号の無い十字路は、中央線が引かれた方が優先道路になり、
優先だからと交差点を意識せず速度を落とすことなく走り抜けてしまいますが、
中央線がなくなることにより、十字路の交点に十字マークがペイントされ、交差点を意識するようになります。





結果、それぞれの安全も確保される…というわけです。



いままで様々な速度抑制策を紹介してきてますけど、これほどシンプルで効果を発揮する作戦はないでしょうね。

これを考えついた人はエライ!!


この調子で、新町通同様に飛ばし気味な玄以〜北山間の大宮通の中央線も消してしまおう!