「線」と「柱」のない景色→2%




日ごろ仕事やプライベートで運転をしていて思うのは、
明らかに景観を損なっているものと、スムーズな走行を邪魔しているものの存在です。



前者は電線、後者は電柱です。



なんですかあれは。
頭上に黒い線が縦横無尽に張り巡らされ目障りやし、
住宅地や狭い道のわきにあるコンクリート製の柱は道幅を狭め相互通行の妨害をし、ぶつかりでもしたら車が凹む。
何度か凹ませました orz



厄介者ではありますが、現代社会では無くてはならない存在です。
電気や電話が使えなくなったら困りますもんね。




では、コチラの写真をご覧ください。





どうです、ものすごくスッキリしていると思いませんか。空がスッキリしてないのはご容赦。

何故だかわかりますよね。



電線も電柱もないからです。いわゆる無電柱化です。
あの2つがないだけで、これほどに景色が変わるんですね。
これで、電柱に車をぶつける心配もなくなりますし、犬の放尿コーナーもなくなって、臭いなどに悩まされる心配もなくなります(笑)。



じゃあ、そしたらどうやって送電してんねん?!
という疑問が生まれます。



地中に埋めたパイプの中に電線を通しているんですね。水道やガスと同じように。

そして、各家庭や商業施設に配電するためのトランス(変圧器)だけを道路上(大体は歩道の端っこ)に設置する、と。



↓こういうやつです。





ちなみに京都市の中心街、四条通の歩道に設置されているものでして。

歩いて楽しい社会の実現のため、車道を削って歩道を拡張したものの、地中の電線の位置を変えられなかったことから、
ところどころ歩道のど真ん中にトランスが鎮座することになり、歩行の障害と化しているものもあります(苦笑)。



ま、それはともかく、電線や電柱などやめて、最初からこうすればよかったものを、なぜ推進してこなかったのか。

それは、設置にとってもお金がかかるからです。工事費が1kmあたり7〜9億円もかかるんですって!

そりゃ積極的になれへんわな。




そこで、パイプなんか使わず、電線を直接地中に埋めてしまう方法が採られようとしています。



新聞記事を貼り付けておきます。長文ですので、色の付けた部分だけでも読んでくれると嬉しいな。






当時、この場所を見学に行ったんですが、
界隈に何の表示もないため電線が埋めてあるのかどうかわからず、がっかりした覚えがあります。



そして、その後何の音沙汰もないところを見ると、もしかしたら上手く行かなかったのかも…。



記事引用:京都新聞 2017年12月5日付夕刊