上限速度なんて無かったのだ
幼い頃の記憶では、その数字は確かに存在していた。
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お手持ちのバイクなり車なりのスピードメーターを見てみてください。
原付なら60km/h、高速を走れる多くのバイクや軽四以外の乗用車なら180km/hまで
速度表示が刻まれていると思います。
逆輸入のバイクや外国製の車でも、最高でも280km/hまでになっているはず、です。
そして、実際におおよそ その速度まで出せるはず、です。
ちなみに僕の1500ccの国産車「ゴミリオ」は派手なエンジン音を立てる割にそこまでは出ませんでした(笑)。
え、自分のバイクはデジタルメーターやし最高何キロまで表示されるか分からんって?
それなら最高速チャレンジをする or アナログメーターのモデルに乗り換えなさいΨ(`∀´)Ψ
どれにしてもメーターの表示いっぱいまでスピードを出したら
大幅な速度超過でK察にしょっ引かれます。僕が捕まらなかったのはラッキーなだけです(笑)。
では、どうして出してはいけない速度が表示され、
またその速度を出すことが出来る仕様になっているのか、疑問に思いません?
速度違反を助長させる自動車メーカーは犯罪の幇助(ほうじょ)で家宅捜索をうけてもおかしくないと思いません?
これは、国産車の場合だと、
かなりの急坂でも法定速度(原付30km/h、高速100km/h)を出すためには、
平坦な道で60km/hなり180km/hなりの速度が出せる性能が必要だから
とテレビの番組で言ってました。
それに、実際に法律違反となる速度を出すかどうかは運転者の自制心にかかっているという点。
だから自動車メーカーは検挙されない。
言い換えれば、包丁を使って強盗をしたからといって、それを作ったり売ったりした刃物メーカーが
悪くなるのか?ならないでしょ。それと同じ。
外車の場合は、未だに一部で速度制限が存在しないドイツのアウトバーンを暴走する輩のために(?)
CBR1100XXスーパーブラックバードや、GSX−R1300隼などで300km/h以上のメーター表示がなされていました。
が、2000年ごろにユーロ圏で300km/hを超える速度を出してはいけないという通達か自主規制かが施行され、
メーター表示から300の文字が消えました。
↓before(初代 隼)
↓after(現行モデル 隼)
デジタル表示でも「299」までしか表示されないようになっています(悲)。
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時代は遡って、昭和50年代後半。
当時ホンダとヤマハがシノギを削る「HY戦争」と呼ばれたころに登場した原付スクーター。
ホンダがTACTやDioを出してきたのに対抗して
ヤマハが市場に送り込んできたのはJOG。
当時のヤマハは2スト命で、培ってきたカッ飛びエンジンを原付にまで載せてしまった。
近場の足として生み出されたバイクにもかかわらずハイパワーだったので、
買い物帰りのオバちゃんがあっちこっちでアクセルウィリーしてコケてたという「伝説」を持つ一台。
最後にこのクレイジー仕様のJOGを見たのはいつやったやろう…そう懐かしく思いながらメーターを覗き込むと、
…幼き僕の記憶は間違ってなかったのですよ。
原付なのに70km/hまで刻んである。
いまどきの車には必ずといっていいほど付いている速度リミッターなんてどこ吹く風。全開走行上等だったんですよ♪
これがインチキ表示ではなく、実際に出せた(らしい)のだから恐れ入ります。
ちょっと試乗させて欲しいなぁと思いましたが、残念ながらこのJOGは展示車で触れることも出来なかったのです。
さて、このピカピカで程度の良さそうなJOGは、どこに展示してあったのか?それは…。