「世界一幸せな国」に無いモノ




何度目の登場になるんでしょうね。
信号機の話題です。



ニホンにはおよそ126万基の信号機があるそうです。
全国津々浦々満遍なくある…というわけでもなく、都市部に偏っていますよね。
僕の片道14kmの通勤ルートには、信号が53ヶ所もあるんですよ。多すぎるがな〜。



逆に、HPをご覧の皆さん(いつもありがとうございます)が大好きなツーリングで、
郊外や山間部などに行くと信号機が全くないところも少なくないですよね。
そういうところを自分のペースで気持ちよく走れる悦びは言葉では言い表せないです。



また、未だ信号機がひとつもない自治体もわずかながら存在しています。

そういったところで育った子ども達が、大きくなって他所の地域に行ったときに信号機の意味が分からないと困るので、
学習用にひとつだけ信号機を設置している自治体もあったはずです。




ところで、世界には信号機がひとつもない国が存在しています。


その国は、ブータン。中国とインドに挟まれた王国です。
車が走っていないわけではありません。道が狭いわけでもありません。それでも信号がないんです。



首都ティンプーの主要交差点ですら、お巡りさんが手信号で交通整理をしているんです。
朝から晩までお巡りさんが交代で交差点に立ち、車の流れを捌いています。

TBSのTV番組、「世界ふしぎ発見!」でその様子を放送していました。
なんとも優雅な手捌きでしたわ。ミステリーハンターも驚いていましたよ。

ニホンのお巡りさんの笛をピーピー鳴らしながらイライラした様子でニンジン棒を振って交通整理しているのと対照的でしたね。




ブータンは経済発展よりも国民の幸せを増やすことを大切にしていて、
自然や伝統文化の保護に力を入れています。
あるコラムには「日本の江戸時代にタイムスリップしたような気分」と書かれていました。
ブータンが「世界一幸せな国」と評されるのはそういう点でなのでしょう。



そんなブータンでも経済発展が進み、車を買う国民も増えているそうで、
いつの日かブータンにも信号機が出来るかもしれませんね。




参考資料:「世界ふしぎ発見!」(TBS、2017年6月10日付放送)