働かない車
働く車が大好きです。
図書館や大型書店で、その手の車両がいっぱい載っている幼児向けの本を眺めてるのが楽しくてねぇ。
無条件にカッコいいんですよ。その無骨さや力強さといったものが。
かくいう僕も本業で働く車に乗ってます。
幼稚園の前なんぞを通りかかったら、チビッコたちが遊ぶのをやめて駆け寄ってきて、
僕たちはちょっとしたヒーローになります☆(^ω^)☆
そういう光の当たる人気(?)の陰で酷使されてますわ、働く車って。
それでも僕たちの生活を良くするために日夜 黙々と働いてくれています。
僕の操る特種車は車齢が10年、走行距離が12万kmと
働く車の中では、数字だけで見れば中堅キャリアといったところでしょうが…、
僕の場合は走るのよりも架装部分の稼動がメインですので、その部分は結構くたびれてきています。
働く車は、トラックベースのものだと自動車メーカー(日野とか三菱ふそうとか)がベースとなる車体を作り、
架装メーカー(モリタエコノスとか極東開発)が荷台に使用者のニーズに合わせて作った
架装(装置)を載せる、いわゆるオーダーメイドなので、値段がものすごく高くなるんですよ。
だから、簡単に買い替え…ってわけにもいきませんし、ボロボロでも中古車として高いニーズがあったりします。
そんな中、ちっとも働かない上に、中古車としてのニーズが皆無の働く車があることをご存知でしょうか。
新聞の隅っこに小さな記事が載っていましたのでご紹介します。
はしご車も子ども達には大人気ですよね。
大きな子どもの僕も、一度でいいからはしご車で高いところから街を見下ろしてみたい。
高所恐怖症なのは秘密な(笑)。
確かに消防車って見るからに総じて走行距離が少なさそうですよね。
それにいつも磨いてるからか年季の入った車両でもピッカピカですし。
(逆にどろどろに汚れた消防車があったら見てみたい(笑))。
だけど、無くてはならない車。
はしご車を使ったシーンで思い浮かぶのは、火災等の災害時ではなく、
高いところに登ってしまって降りられなくなった子猫の救出とかくらいしか…(苦笑)。
件の松江市の次のはしご車も、「本番」の出番がないまま退役できるといいですね。
記事引用:毎日新聞 2015年12月6日付朝刊