バイクに乗りたくない理由




バイク乗りとしてではなく、交通社会人の一員として非常に気に障る記事がネット上に載っていたので
紹介したいと思います。


ヤマハ発動機は(2014(平成26)年)9月28日、『トリシティ125』(※ヤマハ初の三輪のバイク)発売に先立ち、
大学生600人に対して行った独自調査結果を公表。

現在の二輪業界が若年層に対して抱える、問題が浮き彫りとなった。



まず、単刀直入にバイクに乗りたいか否かという質問に対しては
「YES」が59.2%と、「NO」を上回った。


続いて、バイクに乗らない理由については
「事故が怖い」が39.2%とトップ、
次いで「興味がない」(23.6%)「経済的理由」(20.9%)という結果であった。



これを受け、ヤマハ発動機販売営業企画部の松本泰介氏は
「トリシティは、多くの若者・大学生が興味を
持つモデルだが、そのターゲット領域を一気に取り込むと言うのは想像以上に難しい課題」
だと考察を述べる。


しかし「見方によっては、非二輪車層も興味を持っていると言うことに気がついた」とも述べた。
その「興味」が具体的数値となって現れているのが、先の8月26日にお台場・メガウェブで開催された発表前試乗会。
150人の試乗者のうち70%を20代が占めたという。


若者がバイクに乗らない理由のトップ、二輪車の特性ゆえでもある「事故が怖い」という問題
トリシティはそれを打破していく存在として重要なポジションを占めている。

(中略)実際にトリシティの魅力をアピールすることで、若者に幅広くモデルを認知するとともに、
二輪車の持つマイナスポイントの払拭も目指す。


ヤマハ発動機販売の武田真二取締役営業統括部長は
(中略)「トリシティを求めるお客様からは『転ばないんだよね?』という声も聞こえるが、
『そんなことはない』ときっぱり述べている。


しかし、トリシティは『安定感』と“安心感”をもたらすモデル。事故を『ゼロ』にするのは難しいが
ひとつひとつ取り組み、『安全』はユーザーとともに作って行きたい」と展望を語った。

↑「トリシティ125」については、コラムにしていますので参考にしていただければと思います。
(→「国内初?!自動三輪車」




僕が19歳のときのこと。
僕が両親に「バイクに乗る」と言ったときに言われた言葉が蘇ります。


「バイクは危ないから止めとき」


現在いる多くのバイク乗りが、この言葉を聞かされたんじゃないかな〜と思います。



バイクは体がむき出しの乗り物やもん。
ひとたび事故に遭うと、ただでは済まないイメージ(と言うか、事実)がありますからね。
それに、タマが二つの乗り物やもん、コケたくなくてもコケることだって起こります。
そんなことはこれからバイク乗りになろうとしている人たち誰もが承知しているはず。



事故が怖いと思うのは、
自分の能力に似合った速度や安全意識で走ってないから
ですよ。


だからこそ、第三者から 事故に巻き込まれる前提で話をされるのが、非常に悲しいです。



紹介した記事はトリシティに乗ってもらいたいが為の調査なので結果に偏りを感じてしまうのは
仕方のないことかなと思います。


けれども、3輪のバイクだからコケないし安全と思っているなら、考えを改めていただきたい。
そして、初めて乗るバイクが3輪ではなく、二輪であってほしいです。



参考資料:「レスポンス」2014年9月30日付配信記事
http://response.jp/article/2014/09/30/233717.html