「専用」に入れてもらえない者たち




自動車専用道路(以後「専用道」)と呼ばれる道がありますね。



↑一般的にこういう標識が掲げられてるところを指し、
高速道路やバイパス道路などがそれに当たります。



お住まいの近くの専用道の入口を思い浮かべて下さい。


よくあるタイプは、一般道から高架道路になったり、道が分岐したりして、
それらがいつもと違う空間へと向かうんやって気持ちにさせてくれます。



ところが、一般道を呑気に走っていると、
青地の案内標識などが
いつの間にか緑色のものになっていた…なんてことありませんか?


------


ここで紹介する写真は、滋賀県大津市南小松のR161です。JR湖西線の近江舞子駅の近所です。






道路整備が進みキレイな道が伸びていまして、
ここから先は、京都市街まで信号のない距離の長いバイパスなのです…が、
こんなことになっているのです!!






なんと、専用道が直進で一般道が左へ分岐させられるんですよ!逆やん逆!!



京都方面は掲げられた標識こそ違えど、「志賀バイパス」という専用道に準じた道路に。
このまま更に行くと「湖西道路」と言う本当の専用道となり、緑色の標識が立ち並んでいるのです。






専用道とは、先ほどの写真に掲げられた方々…いわゆる交通弱者だけが通行できない道でして、
弱者は、ボロボロでガタガタの迂回路(旧道)へと案内されるのです orz

 

R161の旧道の場合は、その上に信号だらけで慢性的な渋滞をしている市街地へと伸びていて、
時間はかかるしストレスは溜まるし
…で、いいところがまるで無い仕様となっています。



ちなみに、R161の専用道区間は 南小松ランプ〜坂本ランプ間だけで、
それ以外の区間は一般道となり、原付2種も走行OKなんです。
(※2015年より一般道区間は原付1種と自転車は通行禁止になりました)

専用道区間も一般道区間も見た目の道の構造は全く変わらないのに、
なぜか扱いが違う
んです。

区別する意味が全くもって分かりません(-_-x)



「いつの間にか専用道」のパターンは、兵庫県内のR2や、鳥取県内のR9などをはじめ全国各地にあります。


件のR161の場合、専用道に自転車などが入らないように、
路側帯にはご丁寧にこんなペイントがなされています↓




道キレイやし、路側帯も広いんやから、自転車や原付が走って何が問題なのか教えて欲しいわ。




こういった意地悪タイプの専用道は起点/終点といっても、ゲートも無いし料金所も無いし…と、
一般道の延長のようになっていますので、専用道かどうかを判断する頼みの綱は標識しかない。



なのに、肝心の案内標識自体が車優先になっていて、
交通弱者が走れる迂回路(旧道)の案内がされてないことが多い
んですよ。



だから、見知らぬ土地をシグナスや 今は亡きLEAD50で走ってるときに、
目前でいきなり専用道宣言をされると、ここから先はどこを走ったらエエんや〜!と混乱したことも度々ありました。



そりゃ僕は車や「2相棒」で専用道の恩恵を受けてますけど、僕は小さいバイクや自転車だって大好きなんですよ。
そういうときに弱者はアッチ行けシッシッ( -.-)ノ-=≡≡≡卍卍 みたいな扱いをされると無性に腹が立ちます。



だれにとっても優しい道路を造るのは、難しいことなのでしょうか…。