雲の上の原チャ




 おことわり:
 当コラムで言う「原チャ」とは、車両法でいう「125cc未満の原付(1種・2種)」全てをさしています。



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バイク・車を問わず 新車が発表されるとわくわくします。
モーターショーなどで最先端のデザインやテクノロジーをふんだんに使った車両に興味おどり、
発売開始直後に街で見かけると「ミーハーやなぁ」という思いの底に、羨ましさがほんの少し。



そんな技術者たちの精練された結晶である バイクや車のバランスを崩してると思いたくなるものがあります。



ナンバープレート



法律上…というか、車両を管理する意味で無くてはならないもの(自転車だって「防犯登録」という名の車両登録が必要ですからねぇ)ですが、
雰囲気を壊しすぎています。


どういう点でか。


まず、ニホン語…それも漢字を使っていること。それに 平仮名も。

車名にSuperJOG−ZRとか、HORNETとか、SKYLINEとか
ニホンお得意の西洋かぶれな横文字(古い)を多用してもナンバーの漢字・平仮名で車の魅力が半減です。

251cc以上のバイクのナンバーの平仮名には「を」なんて文字もあります。
手にしたお気に入りのデザインのバイクに「を」なんてナンバーを与えられたら、僕ならグレます(笑)。


「ニンジャ」とか「隼」のニホン語車名はカッコいいので例外的に許す(笑)。



それから、サイズおよび
欧米諸国によくある細長い形のほうがスッキリするのに、ニホンでは中途半端な長方形
ナンバープレートをうまくデザインの一部に溶け込ましている車種も無いわけではないです。
が、ほとんどの場合 浮いてます。

欧米車にニホンのナンバーを付けると滑稽に見えることも。

少しでもファッション性を持たせよう(?)と自光式ナンバーなどもありますが、根本的な解決には至っていません。



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ところが、世界に誇る原チャ王国、ニホンはやってくれました。

新聞記事をそのまま貼ってしまおう(笑)。



  



原チャのナンバーは、普通小さい長方形「山」形のどちらかですが、…雲形とは。

126cc以上のバイクや車のナンバーの形は全国で統一されているのに、
さすが管轄が市区町村単位の原チャ、やることに小回りが利いてます(笑)。


ただでさえ目立つ形なのに、さらに「道後」と地域名を併記して走らせることで市民に宣伝させるか?!
もしかして広報経費削減?

よく見ると、雲形ナンバーは上下左右共に非対称の「不定形」。生産コストが高くつきそう。



まぁ雲形についての是非はともかく、われらの原チャが大きな殻を破ったという点で一応良い評価をしましょう。


新聞記事の写真の原チャは「クレア・スクーピー」(ホンダ)のようで、
丸くかわいい女性向きの車体には雲形がそれなりに似合っています
が、

XR100モタード(ホンダ)やKSR110(カワサキ)、RZ50(ヤマハ)などの
スポーツ系バイクに雲形をつけると、悪い冗談に見えそうですし、


レーサー系のRS50/125(アプリリア)につけたら  
腰砕け
もいいところです。


参考にアプリリアの原チャ(とは呼べる代物ではないが、当コラムの約束上「原チャ」である)
の写真を載せておきます。上が50cc、下が125ccね。→
それも、雲らしい白ではなく、
2種原付カラーの黄色やピンク色の雲をつけたところを想像すると… →







ぶわっははははははは似合わなさすぎや〜〜笑いが止まらへん〜〜〜あーはっはっはっは〜〜〜笑いすぎで苦しい〜〜

勇敢な松山市民の登場を請うど〜〜っはははははは〜〜〜〜〜



参考資料:朝日新聞2007年5月23日付朝刊




「JAF MATE」 2011年3月号にも取り上げられました。








 



京都府では亀岡市がご当地デザインナンバーを2012(平成24)年9月3日より開始し、京都府にもその波が押し寄せてきています。



(京都新聞 2012年9月3日付夕刊より)




僕も写真を撮ってきました〜♪



個性的でいいなぁ〜。