運転免許で見る少子高齢化



このHPを見てくださってる方(いつもありがとうございます)の中で、運転免許証を持ってない方、おられますか?
HPの性質上、そういう方って、ほとんどおられないかと思います。

これから免許を取るために、このHPを参考にされてるのでしたら、僕たちと同じ土俵に上がってこられるのを楽しみにしてますよ。


ところで、20歳代で、運転免許を持ってない人を見つけるのは難しいのではないでしょうか。
それくらい、当たり前に持ってますよね、運転免許。



たとえ、運転するつもりがなくても、とりあえず免許取っておくか…と教習所で車を運転したり、
試験場で原付の講習をうけ、筆記試験に臨んだり…。


会社の採用基準に「普通免許所持」ってのもよくありますもんね。
宅配ピザ屋でバイトをしたくても、原付免許がないと話になりませんし。


友人達とドライブに行き 交互に運転を代わろうにも、自分ひとりだけ車の免許を持ってなくて、
「コイツ運転出来んやん」と、仲間はずれにされたり(経験済み)。
僕、車の免許を取ったの大学3回生後半の22歳のときなんですよ。大学時代前半には「役立たず」と よくいぢめられましたよ(涙)。



銀行や郵便局の窓口で、多額の現金を引き出すときなどに身分証明証の提示を求められますが、
そのときに出すのも、運転免許証。
金融会社からキャッシングをするときの身分証明も、運転免許証。


こんなとき、わざわざ社員証や学生証をさらして、自分の職業を第三者に知られるのも
いい気分ではない
ですもんね。

有名大学とか、○○会社専務取締役とか、自慢したい人は別ですが…
そのまえに、ちょっと便所の裏まで来てもらおうかい(-_-x)




全国で通用する公的で身近な身分証明証が、日本には事実上ありませんので、
多数の方が持っている免許証がそれに取って代わっているのが現実です。


だから、高齢などのために運転免許を返納すると、自分の身分を証明する物がなくて困るなどの
問題が発生しています。

そのために、免許証を返納する代わりに、
運転免許証から有効期限と免許条件の欄だけを消した「運転証明証」とかいう公的な身分証明証を発行してくれます。



それくらい重要な位置を占める運転免許証、現在何人が所持してると思いますか?


2003年12月現在で、7746万7729人が何らかの運転免許を所持しています。

前年より1.22%、93万3870人も増えていて、過去最高を更新しています。


免許適齢人口(運転免許を取得可能な16歳以上の人数)は1億100万人くらいいますので、
1.4人に1人、つまり71%の人が運転免許を取得していることに。


ちなみに、運転免許所持率の最高は、30代前半男性98%です。

そのあとに30代後半男性、20代後半男性と続きますが、共に95%を超えています。


全人口(1億2700万人)で見ても免許取得率は61%です。すごい数ですよね。



これを免許の国と言わずして、何と言うのでしょうか。



そんな中、興味深い記事が新聞に載っていました。
高齢者の免許保有者数が、若者を初めて上回ったというのです。

高齢者(65歳以上)の保有者は、879万1045人。

それに対して
若者  (24歳以下)の保有者は、798万5592人とのことです。

そして、新規の免許交付件数は、1993年から右肩下がりになっています。

これがどういうことを意味してるか、ピンと来ませんか?


ここんとこ、少子高齢化がよく言われていますが、こんな所にも現れているのです。
高齢者の運転免許保有率が少ないことを差し引いても、驚きの数字です。


これから当分は「高齢者>若者」の構図は崩れることはないでしょう。

それだけたくさんの高齢運転者が公道を走ってるのですから、若い世代の僕たちも、より気をつけて運転したいものです。

ちなみに、100歳以上の保有者は4人で、最高齢は104歳の男性です。
ドラテクを一度拝ませてください(笑)。





参考資料

 

毎日新聞・2004年2月26日付夕刊
オートギャラリーネット・2004年3月1日付 ttp://www.auto-g.jp